2018年はなんと博報堂の約16倍!
次に、平成31年・令和元年(2018年)を見てみる。
博報堂に対しては、WEBコンサル稼働費、WEB媒体出稿費、Twitter出稿費、新聞掲載入稿費、新聞デザイン費、新聞製版費で合計約2360万円が支払われている。
一方ブルージャパンだが、この年に行われた14回の支払いがすべて広告業務委託費で、支払額総額は約3憶8400万円に上る。実に博報堂の約16倍だ。
平成31年1月7日 広報業務委託費 約490万円
平成31年1月7日 広報業務委託費 約1160万円
平成31年3月15日 広報業務委託費 約3310万円
平成31年3月15日 広報業務委託費 約620万円
平成31年3月15日 広報業務委託費 約1130万円
平成31年3月15日 広報業務委託費 約1380万円
令和元年6月17日 広報業務委託費 約2270万円
令和元年6月17日 広報業務委託費 約2980万円
令和元年7月5日 広報業務委託費 約3490万円
令和元年7月5日 広報業務委託費 約615万円
令和元年7月19日 広報業務委託費 約3490万円
令和元年9月3日 広報業務委託費 約3000万円
令和元年9月3日 広報業務委託費 約1億3100万円
令和元年9月3日 広報業務委託費 約1980万円
やはり、同じ日付で同じ項目で複数のまとまった金額の支払いがなされている。それぞれの金額が莫大で、とても単なる動画制作費とは思えない。博報堂を使わない広報業務委託とは何だろうか。この支出額は異常ではないだろうか。
ちなみに、立憲民主党としてブルージャパンに発注を始めた平成29年から令和2年までの発注額を比べると、博報堂への支払額が約14億3000万円なのに対し、ブルージャパンへは約9億2000万円なので、実に博報堂への支払額の64%に上る金額をブルージャパンに支払ったことになる。
このブルージャパンという会社はいったい何なのか。
この奇妙な業態を理解できる説明はあり得るのだろうか。
立憲事務局のドン「秋元雅人」の火種
2021年9月号の「FACTA」に気になる記事があった。一部引用する。
立憲事務局のドン「秋元雅人」の火種
「ブルージャパン」なる会社に多額の政治資金。元締め自ら野党第一党の「前哨基地」に転身か。
秋の政治決戦を控えた立憲民主党で新たな火種がくすぶり始めた。「立憲事務局のドン」と呼ばれる秋元雅人事務局長が定年を迎え、党から億単位の資金が流れる「ブルージャパン」という、得体のしれない会社に転身するというのだ。秋元氏は過去に左翼運動に関わった経緯があり、公安筋も野党第一党と謎めいた会社を結びつける「赤い糸」に関心を寄せている。
「立憲事務局を牛耳る秋元さんが、次の衆院選後に退職し、学生団体の元SEALDs(シールズ)のメンバーが設立にかかわった会社に入り、事実上の裏選対として仕事を続けることになった。党の功労者に報いる、形を変えた再雇用であり、党執行部も『一石二鳥』と喜んでいるようだ」というシークレット情報が寄せられたのは6月上旬のことだった。