【橋下徹研究⑤】独断で日本を一帯一路に引きずり込んだ橋下徹|山口敬之【永田町インサイド WEB第5回】

【橋下徹研究⑤】独断で日本を一帯一路に引きずり込んだ橋下徹|山口敬之【永田町インサイド WEB第5回】

「中国の電力産業が、西側先進国に作った初めての発電所であり、一番最初に利益を生み出したプロジェクトも大阪です」「我々が黒船ではなく、紅船であることを示しています」と上海電力日本株式会社の刁旭(ちょう・きょく)社長。上海電力を咲洲メガソーラーにステルス参入させた「橋下徹スキーム」が、日本進出を狙う上海電力にとってどれだけ大きな恩恵をもたらしたのか。


アジアやアフリカ各国では、「友好」を謳って参入してきた中国企業がある日突然豹変して、地元から富とエネルギーを簒奪し深刻な軋轢を生むケースが続発している。

市民・国民を欺くようなやり方で上海電力を日本に導き入れた橋下徹氏。そしてその「橋下徹スキーム」によって地元住民の知らないうちに日本各地の発電事業に侵入し続けている上海電力。

日本政府や日本国民と一切の議論も合意もないまま、勝手に日本を一帯一路に巻き込んだ橋下徹氏のやり方は、あらゆる手段を持って糺されねばなるまい。
(つづく)

月刊『Hanada』2022年6月号

¥ 950

6月号、山口敬之さん「『高市早苗更迭』で勃発! 凄惨な内戦」もぜひお読みください!

総理

著者略歴

山口敬之

https://hanada-plus.jp/articles/259

1966年、東京生まれ。フリージャーナリスト・アメリカシンクタンク客員研究員。90年、慶應義塾大学経済学部卒、TBS入社。以来、25年間、報道局に所属する。報道カメラマン、臨時プノンペン支局、ロンドン支局、社会部を経て2000年から政治部。13年からワシントン支局長を務める。16年5月、TBSを退社。著書に『総理』(幻冬舎)など。

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