さて、この日の『サンデーモーニング』のもう一つの的を射た指摘が、ガソリン補助金の公平性です。
中東情勢悪化で高騰続くガソリンへの補助金…一律補助の“公平性”に疑問の声も 財政負担増加の裏で専門家は「変革のきっかけにすべき」【サンデーモーニング】 | TBS NEWS DIG
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2714983ガソリン補助金の見直しが始まっています。そもそもガソリン補助金の仕組みはどうなっているのでしょうか。中東情勢の悪化によって高騰するガソリンへの補助金。レギュラーガソリンの店頭価格が170円程度になるよ…
アナウンサー:ガソリン補助金の見直しが始まっています。そもそもガソリン補助金の仕組みはどうなっているのでしょうか。中東情勢の悪化によって高騰するガソリンへの補助金。レギュラーガソリンの店頭価格が170円程度になるように支給額が決められ、現在は33.3円。もし補助金がなかったらレギュラー価格は203円ぐらいになる計算です。では、170円という今の日本のガソリン価格は高いのでしょうか。G7各国と比較してみると、フランスは389円、イタリアは381円。二酸化炭素削減を目的とした炭素税の負担が多く、日本の倍以上の価格となります。一方、日本は、補助金が入ることにより、産油国のアメリカよりも安く、G7で最安となっているのです。しかもこの補助金は元売りに支払われるため、ガソリンスタンドで売られる時には既に引かれています。そのため、どんな車でも一律に恩恵を受けることができます。河野太郎元外務大臣は「ロールスロイスやフェラーリに給油するガソリン価格まで、財政の補助で引き下げる必要はない(5月31日のX)」と指摘しています。簡単に計算してみると、フェラーリの市販モデルの最高級車の場合、燃費が6.5km/Lとされています。一方で、最も低燃費の軽自動車、スズキ‧アルトは28.2km/Lとされています。仮に500km走った場合、アルトは約17.7L必要で589円補助されることになりますが、フェラーリは約76.9L必要で2561円が補助されていることになります。また、地方で車が必要な人と、都市部で車がなくても生活できる人にも同じように補助をするのが公平なのかという疑問もあります。
そもそもガソリン価格の高騰を抑えるためには、ガソリンの需要を減らして供給を確保することが重要です。庶民の生活と物流への支援と銘打ったガソリン補助金は、消費税減税と同様、潜在的なガソリン価格を高騰させる効果があります。
また、ガソリン補助金も、消費税減税と同様、ガソリンを使う富裕層ほど恩恵を受けることになります。『サンデーモーニング』の資産によると、フェラーリの最高級車はスズキ・アルトの4倍も補助を受けているのです。これは明らかに雑過ぎる制度設計です。
公平に生活支援するなら、ガソリンそのものに補助金を与えるのではなく、総排気量別・営業/自家用別に課税されている自動車税の減税を行った方が公平です。
自動車税(種別割)の年税額(主なもの) 新潟県
https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/zeimu/jidoshazeigaku.html

