明大替え玉事件が発覚し、自分はビートたけしさんの弟子になりたけし軍団入りした。この頃、自分は殿(たけしさん)の付き人だったり、自分の仕事(TVやラジオ出演)をしていたのでかなり忙しかったが、時間が空いた時はお墓参りをしていた。
軍団入りと同時に一人暮らしを始めた。最初のアパートは父の知り合いの所を借りていたのだが、そこが取り壊しになるというので新たに部屋探しをする事になる。部屋探しの結果、目黒のマンションに決まった。
このマンション、今は取り壊されて無いが、当時の場所はホリプロの真裏にあった。新たな住まいが見つかったので自宅に電話をし、母親に住所を告げると、母がびっくりした声をあげた。
「そこっておばあちゃんが住んでいたところよ!」
おばあちゃんとはずっと一緒に暮らしていたのだが、老人の被害妄想みたいな部分が強くなり父や母と喧嘩が増え一人暮らしする事になったのだ。それが目黒のマンションだった。
おばあちゃんは、そのマンションで最後を迎えるのだが、呼ばれたかのように自分はそのマンションに住むようになったのだ。さすがに部屋は違ったが、同じマンションってのが驚き!
このマンションを出て別の住まいになってから、おばあちゃんの力を感じる事が無くなった気がする。
それまでは守られていた感じもあるが、今はないので「もう大丈夫だろう」と思ったのかもしれない。現在でも年に1~2回は墓参りに行っている。
親戚でも自分がトップクラスに多いと思う。それなのに、おばあちゃんを偲ぶ会みたいのがあって仕事がある為に出席できなかったりすると「あいつは、こういった会に顔を出さない」って親戚から非難されるのだからたまったものじゃない。
そういえば、一人暮らしを始めて少しした頃「おばあちゃんが住んでいたマンションに住みたいな」と考えた事があった。そんな事を察知したのかな? 死んでもなお見守ってくれていた事に感謝するしかない。
この先、何か良からぬことがある場合も教えて欲しいな。ちゃんとお墓参りに行くので宜しくお願い致します。
昭和45年8月22日生まれ。たけし軍団初の2世タレントとして、91年デビュー。趣味の特撮キャラ収集では、30年以上前から専門誌やイベントで資料提供している。主催のお笑いライブは、個人主催では最長記録である。

