安田菜津紀氏の思想差別
さて、安田氏はこの日の放送でも高市早苗氏を徹底的に非難しました。
安田菜津紀氏:ジェンダーバランスだとか、ジェンダー平等を推進したいのであれば、女性初の首相が誕生しそうな状況を喜ぶべきではないかという声を受けたりもするが、ただ例えば選択的夫婦別姓だったり、あるいは同性婚だったり、ジェンダーだったり、セクシュアリティに関わる政策がもし進まないのであれば、私は喜ばしい状況だとは全く思わない。
【ジェンダー平等 gender equality】とは、性別という属性に関わらず権利・機会・評価などが与えられる社会の理念です。女性初の首相が誕生しそうな状況は、性別という属性を超えたものであり、ジェンダー平等推進に寄与することは間違いありません。
安田氏が高市氏の思想を根拠に女性初の首相誕生を喜ばしい状況と思わないことは、ジェンダー平等の理念に明らかに反しています。
つまり、安田氏は、女性の思想はかくあるべきと主張しているのであって、特定の思想の女性しかジェンダー平等の対象として認めていないのです。これは思想差別に他なりません。
この思想差別の状況下では、男女格差を解消するために男女比率を設定する【クオータ制 quota system】は意味がなくなります。
安田菜津紀氏:この間に高市氏は、例えば奈良の鹿への暴力と外国人を結び付けて語ったり、あるいは警察での通訳の手配が間に合わなくて外国人を不起訴にせざるを得ないとよく聞くというふうに、具体的な根拠なく主張してきた。総裁選を通して、排外的なメッセージが拡散されていったことに対する責任は非常に重い。


