残された我々の使命とは
実は、今になって関係者も様々な場所で話すようになったが、平成29(2017)年は、米国と北朝鮮の関係が緊迫化し、トランプ大統領が決断をし北朝鮮に軍事行動を取る可能性が非常に高まっていた。これは推測のことではなく、トランプ大統領が「全てのオプションがテーブルの上にある」と述べたように、相当の確率で北朝鮮への軍事行動が検討されていたのである。
この衆院選では、私が自民党広報副本部長として選挙広報統括を務め、安倍晋三総裁出演の党のCMのコメントはすべて私が書いたが、北朝鮮危機を前面に押し出した。メインの15秒CMは、「北朝鮮の脅威。強いリーダーシップで国際社会と連携し、日本の平和を守り続けます。この国を、守り抜く。」と安倍総裁が国民に訴えかけた。
まさに厳しい選挙であってもそれを勝ち切り、北朝鮮有事という国難に対応できる体制を作る。国家国民を守るためのリーダーシップと決断とは、まさに安倍総理のこの時の決断に如実に現れている。
昨日は、「安倍晋三元総理の志を継承する集い」に伺ったが、笑顔で柔和なお写真が掲げられていた。安倍総理は厳しい決断をできる強さとともに、本当に優しい方だったなあと思い返した。首相公邸で首相動静に載らない形で1対1で様々ご指導いただいたこと、前回の参院選では、安倍事務所と和田事務所共催で集会を開催していただいたことなど、ご恩ばかりだ。
安倍総理の志を継承し実現あるのみである。安倍総理は、日本が世界の中心となる輝きを取り戻すことを目標に掲げ、それが、世界の平和に寄与するとお考えになっていた。我が国のために世界の平和のためにどんな困難があっても実現していく。それが残された我々の使命だ。憲法改正も必ずやらねばならぬ。安倍総理が実現を目指し、果たせなかった国家として大きな課題の改善を絶対に実現していく。
著者略歴
1974年、東京生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業(日本外交史)。1997年、アナウンサーとしてNHKへ入局。新潟局、帯広放送局、大阪放送局を経て、2009年7月より仙台放送局に勤務。東日本大震災の報道や取材に携わる。2013年、第23回参議院議員選挙において、宮城県選挙区で初当選。2019年、全国比例区で再選。