【今週のサンモニ】『サンモニ』コロナ報道を振り返ってみましょう|藤原かずえ

【今週のサンモニ】『サンモニ』コロナ報道を振り返ってみましょう|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


実は第1波の新規感染者数は、この日を境にピークアウトしました。つまり実効再生産数はこの時点で1を切ったのです。ただ、計算一つできない『サンデーモーニング』のコメンテーターは政府の悪魔化に明け暮れていました。

2020/04/19
アナウンサー:西浦教授は人と人との接触を減らすなどの対策を全くしなかった場合、国内でおよそ85万人が重篤化し、そのうち41万人余りが死亡する恐れがあると指摘したのです。翌日、安倍総理は緊急事態宣言の対象地域を全国に広げることを表明、さらに国民すべてに10万円の給付を行うことも併せて明らかにしたのです。

岡田晴恵氏:首都圏東京は完全に患者さんが増えていて蔓延状態だと読み取れます。亡くなっている人が増えている。1日当たり12.6人。渋谷で3割というのは、下がらずに上がる傾向が続いて行ってしまう。もっと引き締めなければいけない。

安田菜津紀氏:安倍首相からは今週「日本の支援は世界で最も手厚い支援」と言っていた。こうして権力を持つ人が自画自賛をするという時は、最も苦しい人たちの声を聞いていないか、聞かないようにしている時だ。

涌井雅之氏:「見えない敵との戦いだ」と言いながら、実は平時の発想とまったく変わっていない。逐次投入という形で、一番重要なポイントの転換点を見失ってしまった。これが拡大に繋がっているとしか思えない。

『サンデーモーニング』は8割おじさんの大ハズレに終わった推計を紹介しました。岡田氏は死者数が今後下がらずに上がって行くと憶測していますが、実際には新規感染者数が1週間前にピークアウトしており、死者数もこの日を境にピークアウトしました。ちなみに日本の支援が世界で最も手厚い支援の一つであることは間違いありません。

新型ウイルス経済支援、最も手厚い国はどこ? - BBCニュース

https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-52586299

新型ウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)で、各国が緊急事態に陥っている。1930年代以来で最悪の景気後退が予想される中、大規模な経済支援を打ち出している。

関連する投稿


【今週のサンモニ】年の瀬に傲慢溢れるサンモニです|藤原かずえ

【今週のサンモニ】年の瀬に傲慢溢れるサンモニです|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


【今週のサンモニ】高橋純子氏の的外れなナベツネ批判|藤原かずえ

【今週のサンモニ】高橋純子氏の的外れなナベツネ批判|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


【今週のサンモニ】重篤な原子力アレルギー|藤原かずえ

【今週のサンモニ】重篤な原子力アレルギー|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


【今週のサンモニ】改めて、五年前のコロナ報道はひどすぎた|藤原かずえ

【今週のサンモニ】改めて、五年前のコロナ報道はひどすぎた|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


【今週のサンモニ】兵庫県知事選はメディア環境の大きな転換点か|藤原かずえ

【今週のサンモニ】兵庫県知事選はメディア環境の大きな転換点か|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


最新の投稿


なべやかん遺産|「自分の家でしか見た事がないコレクション」

なべやかん遺産|「自分の家でしか見た事がないコレクション」

芸人にして、日本屈指のコレクターでもある、なべやかん。 そのマニアックなコレクションを紹介する月刊『Hanada』の好評連載「なべやかん遺産」がますますパワーアップして「Hanadaプラス」にお引越し! 今回は「自分の家でしか見た事がないコレクション」!


【今週のサンモニ】年の瀬に傲慢溢れるサンモニです|藤原かずえ

【今週のサンモニ】年の瀬に傲慢溢れるサンモニです|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


【読書亡羊】中国は「きれいなジャイアン」になれるのか  エルブリッジ・A・コルビー『アジア・ファースト』(文春新書)

【読書亡羊】中国は「きれいなジャイアン」になれるのか エルブリッジ・A・コルビー『アジア・ファースト』(文春新書)

その昔、読書にかまけて羊を逃がしたものがいるという。転じて「読書亡羊」は「重要なことを忘れて、他のことに夢中になること」を指す四字熟語になった。だが時に仕事を放り出してでも、読むべき本がある。元月刊『Hanada』編集部員のライター・梶原がお送りする時事書評!


『こんなにひどい自衛隊生活』、誕生のきっかけとなった「少佐」との出会い|小笠原理恵

『こんなにひどい自衛隊生活』、誕生のきっかけとなった「少佐」との出会い|小笠原理恵

「なぜ、自衛隊の待遇改善問題に取り組み始めたのでしょうか」。時々、人から聞かれる。「1999年3月に発生した能登半島沖不審船事件に携わった、幹部自衛官とSNSを通じて友人になったからです」と私は答えている。彼のことを私たち、「自衛官守る会」の会員は「少佐」と呼んでいる――。(「まえがき」より)


日本人宇宙飛行士、月に行く|和田政宗

日本人宇宙飛行士、月に行く|和田政宗

今年の政治における最大のニュースは、10月の衆院選での与党過半数割れであると思う。自民党にとって厳しい結果であるばかりか、これによる日本の政治の先行きへの不安や、日本の昨年の名目GDPが世界第4位に落ちたことから、経済面においても日本の将来に悲観的な観測をお持ちの方がいらっしゃると思う。「先行きは暗い」とおっしゃる方も多くいる。一方で、今年決定したことの中では、将来の日本にとても希望が持てるものが含まれている――。