給付金こそ税金のムダ遣いだった
2024年6月2日の『サンデーモーニング』のトップニュースは定額減税の話題でした。これについて寺島実郎氏が次のようにコメントしました。
寺島実郎氏:減税にしろ、給付にしろ、人気取り型の政治から脱却しないと日本はダメだ。忘れてはいけないのは、コロナのトンネルの中で国民全員に10万円配って、12兆7千億円使った。で、消費は増えたかと言えばNoだ。じゃあ貧困者対策として効果があったかと言えばこれもNoだ。要するに政策効果をよく考える必要がある。
この寺島氏のコメントは極めて常識的であると考えます。
闇雲に国民に減税しても、それに見合った政策効果が期待できるとは限りません。何より、思い出されるのが、寺島氏が指摘したコロナ禍において国民全員に一律10万円が配られた特別定額給付金です。
この給付金こそ、『サンデーモーニング』をはじめとするテレビのワイドショーが主導した巨額の税金のムダ遣いでした。
最大の死者が観測された第8波の死亡リスクを行動制限もなく許容した日本国民にとって、行動制限は最初から不要であったと言えます。