みたらし加奈氏:政治家や官僚や政党の政治の担い手が役割に反する行動を取っている場合にそれが大学生の社会一般のことから身を引いていたいとか、社会への関心を削いでいく関連性を示したデータがある。やっぱりどう考えても、政治に携わっている人が嘘をついたり言い訳を述べたりする姿は若者や子供たちにいい影響を及ぼすとは考えられないので責任をどう取るのか追及の声を大人たちが弱めないことも大事だ。
「大人たち」に求められることは、そんなことを理由に社会から逃避するようなナイーヴな大学生を見捨てることであり、そんな大学生を「大人」と考えずに過保護に擁護するようなコメンテーターの説教など聞かないことです。
専門知識もなく、不安を煽るだけ
さて、裏金問題に続いて今週も能登半島地震が話題となりました。志賀原発の安全性に対して誤解を生じさせるような報道がありましたので紹介したいと思います。
アナウンサー:今回の地震をめぐって活断層にこれまでにない動きがあったこともわかり波紋が広がっています。(中略)能登半島地震では、志賀原発に対する新たなリスクが浮き彫りになりました。側溝の蓋は壁との間に隙間ができため落ちてしまいました。道路の白線10cmほどズレていることがわかります。この異変が確認された3つの地点は富来川南岸断層に沿った形で見つかったのです。9km南には志賀原発があり、地震を引き起こしたと見られる断層からは20kmほど離れています。現地調査を行った専門家は震源の断層と連動して動いたと指摘します。
名古屋大学鈴木康博教授:20kmも離れた断層も一緒にある程度の活動をすること自体も今までは確認されたことがないので…。富来川南岸断層は陸上だけではなくて、さらに海の中へ続いていることがわかった。
アナウンサー:近くの海岸でもずれが確認できたことから、この断層は従来の想定より長い可能性が出てきたのです。
鈴木教授:長い断層になればなるほど大きなマグニチュードの地震を起こしうることになりますから、原発から非常に近い断層の一つですから、そこは良く調べないといけない。
アナウンサー:現在再稼働の審査が行われている志賀原発。今回の地震は大きな課題を突き付けています。