万世一系、男系男子が、我が国の根幹
『古事記』『日本書紀』における、歴代天皇の100歳を超える御長寿については、魏志倭人伝等から「一年二歳論」を主張する人もおり、実際にどうであったのか定かではないが、歴代天皇の系図や事績を根本から否定する証明はいまだにない。
そして、中国・宋の正史である『宋書』や、『梁書』における「倭の五王」の記述は、男系継承そのものであり、「倭の五王」のうちの「武」は雄略天皇であるが、宋の順帝に送った『倭王武の上表文』では、「父祖達が東の55か国を平らげ,西では66か国をおさえ」と述べられている。中国や朝鮮の古文書などからも、歴代天皇の事績や系図、男系継承は補強される。
継体天皇以前の天皇陛下のことについては、さらに機会を得て書いていきたいと考えているが、述べてきたように、「継体天皇で王朝交代」説や「男系にこだわっていない」説は相当無理がある。この原稿を書くにあたり、『古事記』『日本書紀』や種々の資料を読み直したが、万世一系、男系男子で皇位を継承してきたということは、世界に類を見ない我が国と我が民族の素晴らしさであると感動をかみしめた。
ぜひ皆様におかれても、古代天皇について様々お調べいただけたらと思う。そうすれば、万世一系、男系男子での皇位継承が、我が国の根幹であることをご理解いただけると思う。
自民党の「安定的な皇位継承の確保に関する懇談会」においてしっかりとした結論を出し、旧宮家の男系男子の方々の皇籍復帰を実現しなければならない。悠仁親王殿下が即位される時には、このままでは同世代の男系男子皇族がいらっしゃらなくなる。
我が国の未来のために決して先延ばしをしてはならず、今が決める時である。
著者略歴
1974年、東京生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業(日本外交史)。1997年、アナウンサーとしてNHKへ入局。新潟局、帯広放送局、大阪放送局を経て、2009年7月より仙台放送局に勤務。東日本大震災の報道や取材に携わる。2013年、第23回参議院議員選挙において、宮城県選挙区で初当選。2019年、全国比例区で再選。