『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。
2024年8月18日の『サンデーモーニング』では、「格差」「エネルギー」「地球温暖化」といった番組オキマリの視聴者説教用コンテンツが並びました。
まずは、総裁選不出馬を宣言した岸田文雄総理への批判に絡めて「格差」と「エネルギー」の説教からスタートです。
浜田敬子氏：岸田政権に一言言っておきたい。岸田氏は、目指す方向を大きな言葉で語るが、その言葉が空回りして空虚な感じがした。最初は「分配なくして次の成長なし」という「新しい資本主義」という概念で、この言葉は今の時代に必要な言葉だと思っていた。アベノミクスによって非常に経済格差が深刻になって、これから縮んでいく日本で、どうやって分配をしていくのかというのは、非常に重要なテーマだと思ったが、結局やった経済政策はバラマキ。旧来型の経済政策だった。
岸田政権がバラマキを行なったのはその通りです。
しかしながら「アベノミクスによって非常に経済格差が深刻になって」というのは実態とは異なります。次の図は日本における世帯ベースのジニ係数（所得格差の大きさの指標）の推移です。
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