さて、佐藤氏は、このトピックに対し、スタジオトークで次のようにコメントしています。
佐藤千矢子氏:周庭氏にはメディアの取材が殺到している。なぜメディアの取材に応じているかというと、「香港のことを忘れてほしくない」と。香港の一国二制度は完全に形骸化していて、おそらく数年単位では元に戻らない。
ただ、10年先、20年先に中国自体も変化して行くであろうし、『忘れない』『諦めない』の二つが大事だ。台湾に関して言えば、投票がどんな結果になっても、武力による統一とか、あそこを戦場にすることがないように、日本も知恵を出し、台湾も知恵を出し、平和を守ることだけは肝に銘じたい。
極めて不自然なことに、佐藤氏は、中国共産党が香港市民の自由を奪っていることを名指しで批判することなく、むしろ「10年先、20年先に中国自体も変化して行く」などと根拠のない希望的観測を述べています。
加えて、中国共産党が台湾に対して武力行使する権利を主張していることを批判することもなく、「武力による統一とか、あそこを戦場にすることがないように」などと日本と台湾に知恵を出すよう求めています。これは、人権を奪う側を無視して、人権を奪われる側に問題解決を要求する本末転倒のコメントです。
「毎日新聞と中国は関係がある」
ここで、なぜ、極めて不自然にも佐藤氏が極悪非道の中国を直接的に批判しないのか、考えられるのは「毎日新聞と中国は関係がある」ことです。
2018年、英・ガーディアン紙は、中国は世界的なプロパガンダ・キャンペーンを展開していると報じました。