日本政府は、米国に忖度しているのではなく、国民の生存権を現実的に守る核抑止を主権国家として主体的に肯定していると言えます。空想的平和主義で国民の命を守れないことはウクライナやガザで実証済みです。公共の電波を使った日本国民に対する時代錯誤の洗脳はもういい加減にして欲しいところです。
元村有希子氏:核禁条約に参加しない理由として岸田氏は核抑止力を認めているわけだ。この抑止力の正体って何だっていうことを考えたが、「俺は持っているぞ」「何かしたら使うぞ」という脅しを皆で掛け合うということだ。見せびらかすだけでなく、相手が使うことを前提にしたものは、いつか使われる。そういうことは。でもそれが根本的に間違った思想であることを強調したい。
【抑止理論 deterrence theory】をまったく理解していないと、元村氏のような間違った思想に陥ることになります。日本が国境を接する中露北等のならず者国家が宣言する【力ずくの暴力 brute force】による【脅し thread】に対峙するには、【強制力 coercion】による【威嚇 intimidation】が必要なのです。
核という【最終兵器 doomsday device】は、所有するが使わないことに意義があります。現実世界において抑止理論は実際に機能し、武力衝突を回避しています。人類が核を廃棄できるのは、核攻撃を無力化する科学技術が開発された時です。
空想的平和主義はゼロ・セキュリティとゼロ・セーフティを罪のない人たちに強いる極めて過激な非人道的理念なのです。
【今週のサンモニ】平和の手段「抑止」を悪魔化する『サンモニ』|藤原かずえ | Hanadaプラス
https://hanada-plus.jp/articles/1360『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。さて今週は麻生副総裁の「戦う覚悟」発言にイチャモンを。