0か100かの立民・共産党は支持者を裏切り続けている
高橋純子氏:岸田氏がこの国会を乗り切ったと言うよりは、野党、とりわけ国民民主党・日本維新の会が政権与党をアシストした。野党の本分は、法案の問題点・不備を徹底的に追及する、そして説明責任を果たさせることだ。
しかし、維新や国民民主党は、どうせ多数を握っているのだから、反対してもどうせ通っちゃうんだから、法案の修正に力を入れるが、入管法も問題だらけの骨格を残したままの修正だ。LGBT理解増進法に至っては、当事者から「こんな法案では逆に後退した」と言われるような法案を通している。これではとても野党の本分を果たしているとは言えない。
コストパフォーマンスやタイムパフォーマンス重視で民主主義を動かされたらたまらない!
高橋純子記者
高橋氏は何か大きな勘違いをしていると思いますが、野党は政権に参加していないだけで独自の政策とそれに賛同する支持者を持つ政党です。政策が与党案と一致する場合には、無理やり追求して説明責任を果たさせる必要はありませんし、与党案に問題点・不備があれば、それを修正するよう行動すればよいだけです。
例えば、LGBT理解増進は与党案ではなく、実際には維新・国民案です。国民政党である日本維新の会と国民民主党は与党と合意点を探り、支持者の考えを可能な限り法律に反映しようと努力しました。
一方、0か100かで考える立憲民主党・共産党の意見は全く反映されることなく、ひたすら支持者を裏切り続けていると言えます。
「入管法改正案が問題だらけの骨格を残している」というのは高橋氏の個人の価値観であって、[テレビ朝日世論調査]では47%が改正案に賛成、反対しているのは24%です(29%が「わからない、答えない」)〔下記リンク先参照〕。
テレビで個人の価値観を主張するのは自由ですが、その個人の価値観を根拠に「野党は本分を果たしていない」という結論を得るのは、論理的に問題があります。
また、LGBT理解増進法に関しては、一部の当事者の主張を根拠に「野党は本分を果たしていない」と結論付けていますが、これも大問題です。一部の当事者の主張を正義と認定するのであれば、日本はその一部の当事者にのみ主権が与えられている専制国家ということになります。
民主主義の基本も理解していないコメンテーターが、公共の電波を通してヒステリックに自分の意見を強要するモンスタークレーマー番組は極めて有害と言えます。
報道ステーション「世論調査詳細」ページ。「深く、力強く、きょう色々。」大越健介氏を新たにメインキャスターとして迎え、きょう知りたいニュースを、平たい言葉でお伝えします。