安倍総理の遺志をしっかりと受け継いでいく
当選後、私の初の政務官就任は、第4次安倍第2次改造内閣であり、新型コロナ対応の中、観光担当の国土交通政務官として「GoToトラベル」の立案と制度設計にもあたらせていただいた。
安倍総理に様々学ばせていただいた中に、各国首脳とのエピソードがある。詳細は控えるが、米国のトランプ大統領とのエピソードは、外交交渉の妙のみならず微笑ましいものばかりで、本当に安倍総理とトランプ大統領は親友関係であったし、安倍総理のお人柄だからこそ心をつかんだのだと思う。
どの首脳からも好かれ、世界のトップリーダーと認識されていたし、安倍総理が提唱した「自由で開かれたインド太平洋戦略」は戦後初めて、日本の首相が提唱した外交戦略が世界のスタンダードとなり、各国で用いられる言葉となった。
安倍総理は平成29(2017)年5月3日の「美しい日本の憲法をつくる国民の会」の「第19回 公開憲法フォーラム」で、憲法に自衛隊を明記する憲法改正を訴えた。それまでの憲法改正運動では、緊急事態条項の創設を9条改正の前に行うという流れが主流だった。
しかし安倍総理は、真に国家国民のための憲法改正を優先すべきであると、9条への自衛隊明記を訴えた。実は、9条改正を優先して訴えるということは、この前月にお会いした時に私にお話しくださっていた。憲法を改正していついかなる時も国家国民を守れる日本とする。それが安倍総理の思いであり、その遺志を私はしっかりと受け継いで憲法改正を実現していく。
安倍元総理のご冥福を心から心からお祈りし、安倍元総理が我が国のために実現を目指したことを必ず実現させる。
著者略歴
1974年、東京生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業(日本外交史)。1997年、アナウンサーとしてNHKへ入局。新潟局、帯広放送局、大阪放送局を経て、2009年7月より仙台放送局に勤務。東日本大震災の報道や取材に携わる。2013年、第23回参議院議員選挙において、宮城県選挙区で初当選。2019年、全国比例区で再選。現在、参議院自民党国会対策副委員長。