単純多数決信奉と教条的平等原理こそ我が国政治の危機
対応策は無いのか。一案を示す。この問題に特定して、速やかに憲法の部分改正をすることである。
即ち、[憲法第47条 選挙区、投票の方法その他両議院の議員の選挙に関する事項は、法律でこれを定める]に、次の条文を加へる。
[二 この場合、第14条前段の規定に拘はらず、国土の総合的な管理、発展に資するため、議員定数の配分については、人口過疎の地域その他、特別な事情のある選挙区等には十分に配慮しなければならない]
この第二項の追加で、平等原理主義の悪用を明示的に封ずるのが最善だらう。それまでは、輿論(政治)の圧力で、これ以上の司法の暴走を遅らせるしかない。現状は、我が国の民主政治の重大危機である。心ある政治家の覚醒を期待したい。本稿、全政治家の必読を乞ふものである。
1935年、山梨県生まれ。法政大学文学部中退。山梨県身延町在住。地元にて町会議員三期。『國民新聞』社友として、同紙、及び月刊『動向』(現在休刊)に時事問題などについて寄稿。趣味は法華經。