【竹崎かにほぐし】台湾でもおいしくて高い蟹
蟹はおいしいけれど高級食材。
日本だけでなく台湾でも高くて、自分で買って食べることはほとんどありません。
私は台湾に帰ると、一度は華西街にある夜市に出かけます。様々な料理の屋台が並んでおり、観光名所としても有名です。
ここに台湾担仔麺の店があります。担仔麺とは台南市発祥の料理で、天秤棒で食材と器具一式を担いで売り歩いていたことから、この名がつきました。
この店は、入り口は屋台風なのですが、いざ中に入ってみると豪華な内装というなんとも不思議なお店です。海鮮食材がずらっと並べられて、そこから料理の注文をする。
そこでも高価でおいしい料理はやはり蟹。蟹があると、私は子持ちかどうかを確認してから注文します。
海鮮は同じように見えても全然違う。日本では北海道の毛ガニが有名ですが、台湾では紅蟹という蟹が有名。
共通しているのは、どちらの蟹もおいしいけど、高くて、なかなか手に入らない。
そういう点でいえば、この商品のように瓶詰で簡単に手に入るのもうれしくて、有り難い。
ただ問題は、お値段ですが……四千円台なら許せます。
評論家。1934年、台湾生まれ。早稲田大学に留学、博士課程修了。早稲田大学などで英語教育に携わる。台湾独立運動に参加。2000年から総統府国策顧問。09年9月、日本国籍を取得。著書に『凛とした子育て』(PHP文庫)、『家族という名のクスリ』(PHP)など。