朝鮮半島の「困った隣人たち」から日本を守るための基礎知識|古田博司

朝鮮半島の「困った隣人たち」から日本を守るための基礎知識|古田博司

韓国は、日本から自力で独立を勝ち取った国ではない。米軍が進駐して来て、「棚ぼた式」に独立を得たのだ。その点、北朝鮮のほうに一分の利がある。 韓国は日本の敗戦により、自然に独立してしまっただけなので、国家の正統性がない。その後、自立して立派な民主主義国になれば、それでも国家の正統性が持てたかもしれないが、今の韓国を見ていてどうだろうか。法治主義も民主主義も危うい。つまり、いまだに韓国には国家の正統性がないのである。


韓国では大学教授も「イガンヂル(告げ口による離間策)」

私は韓国に6年間住んでいた。別に好きで居たわけではない。韓国の大学で教えていただけなのだ。その時に、何人か友人ができたが、みんな消えてしまった。韓国は浮き沈みの激しい社会なので、すぐどこかへ行ってしまう。新住所を残してもいかない。初めのうちは一生懸命探していたが、本当に疲れた。韓国人とは親友にはなれない。

日本の大学に戻り、国立大学の教授になると、韓国人が、自分に良くしてくれるようになった。働くより遊びが基本の人たちだから、韓国の大学教授はしょっちゅう休暇を取る。日本であんなことをしていたら大変だ。日本の大学に来たいというので手続を取ってあげると、平気でドタキャンする。怒ると、逆に「この恩知らず!」と言ってキレられる。

別に恩に着ていても、着ていなくても関係ない。相手に良くしてあげれば、それだけで彼らにとっては恩恵の施しなのだ。共通の友人がいる場合には、「あいつは恩知らずだ」と告げ口して回る。朴槿恵前大統領と同じだ。これを韓国語でイガンヂル(告げ口による離間策)と言う。そういうことをするのは、決して特別な人たちではない。みんな見た目は立派な紳士なのである。

そんなドギツイ人々だが、面白い人たちでもある。無念の恨は、諦めの楽天性をも生むのだ。笑える韓国の冗談を1つ紹介しよう。

韓国人と日本人と中国人が、一緒に豚小屋に入り、誰が一番長く我慢できるかを競争した。まず日本人が飛び出してきた。「うう、臭い、たまらん」。次に韓国人が飛び出してきた。「まだ中国人が残っているぞ、よくいられるものだ」。日本人と韓国人が中国人を待っていると、なんとブタが飛び出してきた。「あんな不潔な奴、連れて来たのはどこのどいつだ」(2007年朝日新聞会員制インターネットサービス、アスパラクラブ「ACI」欄)。

目くそ鼻くそを笑うというか、韓国人は中国人のことを、こんなふうに日常的に侮辱しているのだ。韓国では人間性を卑【しめるような冗談が朝から晩まで続く。

「絡み・ごね・たかり」が中国人を襲う日

さて、これからの朝鮮半島と中国との関係がどうなるかと言えば、私たち専門家は、中国・韓国の接近が東アジアの将来像だと思っている。

中国は、北朝鮮に送る原油のパイプラインを色々と操作する。それで北朝鮮はじり貧の状態に陥ったりする。

一方の韓国はどうかというと、国会先進化法という法律を作ってしまったので、強行採決ができない。議員の5分の3の賛成がないと法案が通らないから、全然法案が成立できない状況が続いている。経済も、韓国は貿易立国だから、ウォン高は致命的なことだ。そこに左翼の政党と労働組合がどんどんと力を広げていった。

おまけに、検察と憲法裁判所が勢力争いをしているから、検察が勢力を伸張しようとして、慰安婦補償請求とか、日本徴用工補償請求とか、日韓基本条約破りの変な判決ばかり出す。

セウォル号の大事故(2014年)を覚えているだろうか? あの時も、海洋警察や自治体、学校などが別々の事故対策本部を作ってしまい、混乱の極みだった。あれと同じように、韓国人は分業が苦手なのだ。分業は仕事を人に任せて成立するわけだから、まず他人を信じなければ始まらない。分業ができないということは、信頼関係も、約束関係も、契約関係もだめだということだ。実はこれが、日本から見た場合の東洋諸国の大きな問題なのである。

韓国はこれからも、近代化を乗り越えることができず、どんどん崩れていくことだろう。いわばダーク・サイドに落ちるのだ。

破綻国家の北朝鮮と、ダーク・サイド国家の韓国。貧困と堕落が統一される日が来るかもしれない。中国がこの両国をどのように手玉に取るかが、これからの東アジア政治の焦点となることだろう。

DMZ(38度線・非武装中立地帯)がなくなると、ただの廊下に逆戻りし、北から中国の企業が雪崩れ込むかもしれない。中国の企業はすべて奴隷労働力を必要とするブラック企業だ。しかし、あまり手玉に取りすぎると、またあの伝統の独立DNAが、絡み・ごね・たかりとなって中国人を襲うことになるだろう。そうなると今度は反中運動が高まる。

なにしろ内心では中国人を馬鹿にしているから、「反中」は「反日」よりもっとひどくなると思われる。

「海外に慰安婦像建設」の隠された動機

関連する投稿


教科書に載らない歴史|なべやかん

教科書に載らない歴史|なべやかん

大人気連載「なべやかん遺産」がシン・シリーズ突入! 芸能界屈指のコレクターであり、都市伝説、オカルト、スピリチュアルな話題が大好きな芸人・なべやかんが蒐集した選りすぐりの「怪」な話を紹介!


韓国で「尹大統領支持」急増の理由 | 柳錫春・閔庚旭

韓国で「尹大統領支持」急増の理由 | 柳錫春・閔庚旭

弾劾無効と不正選挙の徹底検証を訴える声が韓国社会に大きなうねりを巻き起こしている。いま韓国で何が起きているのか? 韓国の外交・安保に生じた空白は今後、日韓関係にどのような影響を及ぼすのか? 韓国政治に精通する柳錫春元延世大学教授と、公明選挙大韓党の閔庚旭代表が緊急独占対談で語り合った。


韓国でも報じられない「尹錫悦大統領弾劾裁判」の真実 | 康容碩

韓国でも報じられない「尹錫悦大統領弾劾裁判」の真実 | 康容碩

尹錫悦氏と司法研修院の同期でYouTubeフォロワー100万人を誇る人気弁護士が独占インタビューで明かした「大統領弾劾裁判」の全貌。


『こんなにひどい自衛隊生活』、誕生のきっかけとなった「少佐」との出会い|小笠原理恵

『こんなにひどい自衛隊生活』、誕生のきっかけとなった「少佐」との出会い|小笠原理恵

「なぜ、自衛隊の待遇改善問題に取り組み始めたのでしょうか」。時々、人から聞かれる。「1999年3月に発生した能登半島沖不審船事件に携わった、幹部自衛官とSNSを通じて友人になったからです」と私は答えている。彼のことを私たち、「自衛官守る会」の会員は「少佐」と呼んでいる――。(「まえがき」より)


トランプの真意とハリスの本性|【ほぼトラ通信4】石井陽子

トランプの真意とハリスの本性|【ほぼトラ通信4】石井陽子

「交渉のプロ」トランプの政治を“専門家”もメディアも全く理解できていない。トランプの「株価暴落」「カマラ・クラッシュ」予言が的中!狂人を装うトランプの真意とは? そして、カマラ・ハリスの本当の恐ろしさを誰も伝えていない。


最新の投稿


悲劇の空母「飛龍」の無念|上垣外憲一【2025年10月号】

悲劇の空母「飛龍」の無念|上垣外憲一【2025年10月号】

月刊Hanada2025年10月号に掲載の『悲劇の空母「飛龍」の無念|上垣外憲一【2025年10月号】』の内容をAIを使って要約・紹介。


宇宙人と東大病院|なべやかん

宇宙人と東大病院|なべやかん

大人気連載「なべやかん遺産」がシン・シリーズ突入! 芸能界屈指のコレクターであり、都市伝説、オカルト、スピリチュアルな話題が大好きな芸人・なべやかんが蒐集した選りすぐりの「怪」な話を紹介!信じるか信じないかは、あなた次第!


進化する自衛隊隊舎 千僧駐屯地に行ってみた!|小笠原理恵

進化する自衛隊隊舎 千僧駐屯地に行ってみた!|小笠原理恵

かつての自衛隊員の隊舎といえば、和式トイレに扇風機、プライバシーに配慮がない部屋配置といった「昭和スタイル」の名残が色濃く残っていた。だが今、そのイメージは大きく変わろうとしている。兵庫県伊丹市にある千僧駐屯地(せんぞちゅうとんち)を取材した。


【編集長インタビュー】参政党への疑問を徹底的に問い糺す|神谷宗幣【2025年10月号】

【編集長インタビュー】参政党への疑問を徹底的に問い糺す|神谷宗幣【2025年10月号】

月刊Hanada2025年10月号に掲載の『【編集長インタビュー】参政党への疑問を徹底的に問い糺す|神谷宗幣【2025年10月号】』の内容をAIを使って要約・紹介。


人権弾圧国家・中国との「100年間の独立闘争」|石井英俊

人権弾圧国家・中国との「100年間の独立闘争」|石井英俊

人権弾圧国家・中国と対峙し独立を勝ち取る戦いを行っている南モンゴル。100年におよぶ死闘から日本人が得るべき教訓とは何か。そして今年10月、日本で内モンゴル人民党100周年記念集会が開催される。