韓国では大学教授も「イガンヂル(告げ口による離間策)」
私は韓国に6年間住んでいた。別に好きで居たわけではない。韓国の大学で教えていただけなのだ。その時に、何人か友人ができたが、みんな消えてしまった。韓国は浮き沈みの激しい社会なので、すぐどこかへ行ってしまう。新住所を残してもいかない。初めのうちは一生懸命探していたが、本当に疲れた。韓国人とは親友にはなれない。
日本の大学に戻り、国立大学の教授になると、韓国人が、自分に良くしてくれるようになった。働くより遊びが基本の人たちだから、韓国の大学教授はしょっちゅう休暇を取る。日本であんなことをしていたら大変だ。日本の大学に来たいというので手続を取ってあげると、平気でドタキャンする。怒ると、逆に「この恩知らず!」と言ってキレられる。
別に恩に着ていても、着ていなくても関係ない。相手に良くしてあげれば、それだけで彼らにとっては恩恵の施しなのだ。共通の友人がいる場合には、「あいつは恩知らずだ」と告げ口して回る。朴槿恵前大統領と同じだ。これを韓国語でイガンヂル(告げ口による離間策)と言う。そういうことをするのは、決して特別な人たちではない。みんな見た目は立派な紳士なのである。
そんなドギツイ人々だが、面白い人たちでもある。無念の恨は、諦めの楽天性をも生むのだ。笑える韓国の冗談を1つ紹介しよう。
韓国人と日本人と中国人が、一緒に豚小屋に入り、誰が一番長く我慢できるかを競争した。まず日本人が飛び出してきた。「うう、臭い、たまらん」。次に韓国人が飛び出してきた。「まだ中国人が残っているぞ、よくいられるものだ」。日本人と韓国人が中国人を待っていると、なんとブタが飛び出してきた。「あんな不潔な奴、連れて来たのはどこのどいつだ」(2007年朝日新聞会員制インターネットサービス、アスパラクラブ「ACI」欄)。
目くそ鼻くそを笑うというか、韓国人は中国人のことを、こんなふうに日常的に侮辱しているのだ。韓国では人間性を卑【しめるような冗談が朝から晩まで続く。
「絡み・ごね・たかり」が中国人を襲う日
さて、これからの朝鮮半島と中国との関係がどうなるかと言えば、私たち専門家は、中国・韓国の接近が東アジアの将来像だと思っている。
中国は、北朝鮮に送る原油のパイプラインを色々と操作する。それで北朝鮮はじり貧の状態に陥ったりする。
一方の韓国はどうかというと、国会先進化法という法律を作ってしまったので、強行採決ができない。議員の5分の3の賛成がないと法案が通らないから、全然法案が成立できない状況が続いている。経済も、韓国は貿易立国だから、ウォン高は致命的なことだ。そこに左翼の政党と労働組合がどんどんと力を広げていった。
おまけに、検察と憲法裁判所が勢力争いをしているから、検察が勢力を伸張しようとして、慰安婦補償請求とか、日本徴用工補償請求とか、日韓基本条約破りの変な判決ばかり出す。
セウォル号の大事故(2014年)を覚えているだろうか? あの時も、海洋警察や自治体、学校などが別々の事故対策本部を作ってしまい、混乱の極みだった。あれと同じように、韓国人は分業が苦手なのだ。分業は仕事を人に任せて成立するわけだから、まず他人を信じなければ始まらない。分業ができないということは、信頼関係も、約束関係も、契約関係もだめだということだ。実はこれが、日本から見た場合の東洋諸国の大きな問題なのである。
韓国はこれからも、近代化を乗り越えることができず、どんどん崩れていくことだろう。いわばダーク・サイドに落ちるのだ。
破綻国家の北朝鮮と、ダーク・サイド国家の韓国。貧困と堕落が統一される日が来るかもしれない。中国がこの両国をどのように手玉に取るかが、これからの東アジア政治の焦点となることだろう。
DMZ(38度線・非武装中立地帯)がなくなると、ただの廊下に逆戻りし、北から中国の企業が雪崩れ込むかもしれない。中国の企業はすべて奴隷労働力を必要とするブラック企業だ。しかし、あまり手玉に取りすぎると、またあの伝統の独立DNAが、絡み・ごね・たかりとなって中国人を襲うことになるだろう。そうなると今度は反中運動が高まる。
なにしろ内心では中国人を馬鹿にしているから、「反中」は「反日」よりもっとひどくなると思われる。