ソウル西部地方検察庁の起訴状を受けて|柳錫春(元延世大学教授)

ソウル西部地方検察庁の起訴状を受けて|柳錫春(元延世大学教授)

「慰安婦は売春の一種」―- 韓国の名門・延世大学で授業中に行った発言により社会から抹殺されるほどのバッシングを浴びた柳錫春元教授。検察は柳氏を名誉棄損の罪で起訴し、まもなく裁判が行われる。「独裁政権が社会を牛耳り、史実を口にすることすらできず、学問と思想の自由を踏みにじる今の韓国に未来はない。私は断固闘う!」


Getty logo

定年を控えていた教授の真剣な講義を「スケープゴート」にした挺対協は、韓国国民に慰安婦については「絶対に他の考えをするな」という思想的統制のシグナルを出しています。挺対協は自分たちの判断を誰も挑戦できない既成事実としようとしています。特に、検察がこの問題で私を起訴した事実は、このような挺対協の思想統制の試みに国家権力が手を差し伸べた姿です。ついには、挺対協代表の尹美香は、与党の比例代表として国会にまで進出しました。権力を背負って、学者の口にさるぐつわおかけようとする「挺対協」の醜い姿に、吐き気がします。

Getty logo

検察が講義中にあった私の発言を問題化し、起訴した要旨は次の通りです。

1、「日本軍慰安婦のおばあさんたちが売春に従事するため自発的に慰安婦になった」という趣旨で虚偽事実を発言。

2、「挺対協が、日本軍に強制動員されたと証言するように、慰安婦おばあさんたちを教育した」という趣旨で虚偽事実を発言。

3、「挺対協の役員たちは統合進歩党の幹部であり、挺対協は北朝鮮と連携していて、北朝鮮を追従している」という趣旨の虚偽事実を発言。

このような発言のため、検察は柳錫春が「慰安婦」と「挺対協」の名誉を毀損したと判断し、私を起訴しました。しかし、私は講義中に行った発言が「虚偽事実」だとは全く思いません。 ひいては名誉毀損とも全く思いません。その理由は次の通りです。 検察側が指摘したそれぞれの要旨に対応した説明です。

1「自発的に慰安婦になった」は虚偽発言か

関連する投稿


【読書亡羊】「K兵器」こと韓国製武器はなぜ売れるのか 伊藤弘太郎『韓国の国防政策』(勁草書房)

【読書亡羊】「K兵器」こと韓国製武器はなぜ売れるのか 伊藤弘太郎『韓国の国防政策』(勁草書房)

その昔、読書にかまけて羊を逃がしたものがいるという。転じて「読書亡羊」は「重要なことを忘れて、他のことに夢中になること」を指す四字熟語になった。だが時に仕事を放り出してでも、読むべき本がある。元月刊『Hanada』編集部員のライター・梶原がお送りする時事書評!


なぜ今なのかが不可解な旧統一協会解散請求|西岡力

なぜ今なのかが不可解な旧統一協会解散請求|西岡力

これは宗教団体に対する「人民裁判」ではないか。キリスト教、仏教、神道などのリーダーを含む宗教法人審議会が解散命令請求に全会一致で賛成したことに戦慄を覚えた。


韓国大統領・尹錫悦の犯罪、保守派は幻想を捨てよ|邉熙宰(ピョンヒジェ)

韓国大統領・尹錫悦の犯罪、保守派は幻想を捨てよ|邉熙宰(ピョンヒジェ)

尹錫悦に騙されてはならない!文在寅政権下で検察総長を務めた男が過去に行った国家を揺るがす驚くべき犯罪。尹錫悦の「親日政策」は完全な偽物だ!韓国メディアウォッチの邉熙宰氏が緊急警告。


慰安婦問題を糾弾する「日韓共同シンポジウム」の衝撃|松木國俊

慰安婦問題を糾弾する「日韓共同シンポジウム」の衝撃|松木國俊

日本側の慰安婦問題研究者が、「敵地」とも言うべき韓国に乗り込み、直接韓国の人々に真実を訴えるという、大胆で意欲的な企画が実現した。これまでになかった日韓「慰安婦の嘘」との闘いをシンポジウムの登壇者、松木國俊氏が緊急レポート!


靖國神社の御霊に応えよ|古庄幸一

靖國神社の御霊に応えよ|古庄幸一

世界に誇る我が国の伝統と文化を大切にして、国を愛する政府の長たる内閣総理大臣が終戦記念日の8月15日または秋季例大祭に靖國神社を参拝することは、普通の国への一歩になる。


最新の投稿


自衛隊員靖国参拝で防衛省内に共産党の内通者|松崎いたる

自衛隊員靖国参拝で防衛省内に共産党の内通者|松崎いたる

自衛隊員の靖国参拝の情報を赤旗と毎日新聞にリークした者を突き止めようとする防衛省と、防衛省内にいる内通者を守ろうとする共産党――事の本質は安全保障に直結する深刻な問題だった。


いきなり示された自民党改革案 このままでは承服できない!|和田政宗

いきなり示された自民党改革案 このままでは承服できない!|和田政宗

3月6日、党改革案がいきなり示された――。自民党はすでに国民の信頼を失っており、党運動方針案に示したように「解体的出直し」をしなければ生き残れない。


【今週のサンモニ】陰謀論にしても雑過ぎる佐高信|藤原かずえ

【今週のサンモニ】陰謀論にしても雑過ぎる佐高信|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。今週は久々の登場の佐高信氏が相変わらずだったようです。


山口敬之さんの連載『安倍暗殺の謎 第7回』を3月号に掲載しなかった理由を説明します|花田紀凱

山口敬之さんの連載『安倍暗殺の謎 第7回』を3月号に掲載しなかった理由を説明します|花田紀凱

「連絡がないままボツにした」「いくらでも直しますから、ボツはやめてくれ」……。『安倍暗殺の謎 第7回』を3月号に掲載しなかった件について、山口敬之さんは自らの番組その他であれこれ発言していますが、事実と異なる点が多々あるので、以下、経過を説明します。


川勝知事の「真っ赤な嘘」ゴールポストを動かした決定的証拠|小林一哉

川勝知事の「真っ赤な嘘」ゴールポストを動かした決定的証拠|小林一哉

山梨県選出の中谷真一議員が静岡県がゴールポストを動かしていると批判すると、川勝知事はすぐにさま「ゴールポストを動かしたことは一度もない」と反論。 しかし、静岡県の資料を見てみると……。