同僚記者が絶賛!“「スクープ」と言っていいと思います”
9月20日、双葉町に東日本大震災・原子力災害伝承館が開館した。
福島県庁ホームページによると、この施設は “原子力災害を中心とした資料を収集・保存し、展示・プレゼンテーション、研究及び研修に活用することにより、震災の記憶の風化防止のための情報発信を行うとともに、防災・減災に役立てます。また、福島第一原子力発電所や廃炉資料館等と連携して交流人口の拡大を図ります。”とされている。
あれだけの歴史的災害を後世に記録として遺していくことには、大きな意義があるだろう。
とはいえ、あまりにも大きく多岐にわたった被害実情を網羅し、かつ客観性や政治的中立性を確保し、展示を整え公開までこぎつけることは並大抵の労力ではない。
当然、施設も全てに完璧とは言えないだろうが、それでもまもなく10年になろうとする節目のタイミングに間に合わせて一定の形とした関係者の苦労はいかばかりであったことだろう。同時に、その背後にいる復興への歩みを続けてきた無数の被災者・元被災者たちの苦難を想わずにはいられない。まだ訪れることは出来ていないが、折を見て施設に行ってみたいものである。
ところが、だ。
ここでまたしても、朝日新聞が冷や水を浴びせたのである。その記事がこれだ。
【国や東電の批判NG? 伝承館語り部に要求、原稿添削も】
https://www.asahi.com/articles/ASN9Q63FQN9CUGTB00H.html
かなり煽った題目の記事である。内容の無料部分を読むと、
“館内で活動する語り部が話す内容について「特定の団体」の批判などをしないよう求めていることが関係者への取材でわかった。県などによると、国や東京電力も対象だといい、語り部から戸惑いの声があがっている。”
と記載され、同僚を名乗る朝日新聞記者は“「スクープ」と言っていいと思います”などと絶賛している。
9月23日朝日新聞より