韓国最大の反日組織「VANK」の正体|山崎文明

韓国最大の反日組織「VANK」の正体|山崎文明

いま世界中のインテリジェンス機関が注視しているのがインフルエンスオペレーション(誘導工作)だ。その脅威に日本が長年にわたって晒され続けていることはほとんど知られていない。異常な反日工作、情報操作、フェイクニュース―韓国最大の反日組織「VANK」の驚くべき実態をインテリジェンスの専門家が暴く!


VANKでは、20万人のサイバー外交官を育成することを目的とした「PRKOREA 200 Thousand Project」キャンペーンを実施しており、表向きの活動は、第一にはソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を使用して外国人とのフレンドシップを構築し、「私の友人の国」(My friend’s country)を増やし、韓国の国家としてのブランドを確立すること。

第二には、外国のWebサイトや書籍で見つかった韓国に関する記述の間違いを見つけて修正すること。

第三には、中高生の会員の間で外国の歴史と文化に関する意識を高めること、を目指しているとされている。  

1人の市民が5人のペンフレンド(文通仲間)を作れば、そのペンフレンドがまた5人の友人に韓国の話をするという草の根的な活動を通して韓国の主張を広めようとするものである。  

会員に向けた「VANKガイドライン」は、宗教団体の勧誘マニュアルそのものだ。「外国人に対する偏見を取り除き、心をオープンにする。そして友人としての国に関心を寄せ、最近、韓国の結婚式に出席したなどの日常的な個人的経験の話題から入り、韓国の音楽や食べ物の写真や動画などを使用して韓国を外国人に宣伝しなければならない」と書かれている。

「会員は韓国のプロモーションであることを強調しすぎないように」とも警告されており、一方的に韓国を宣伝するのではなく、まず「人間的な親密さ」を築き、「友人の話を聞く必要がある」と指導している。

世界のいたるところで日夜、反日活動を展開

切手とコインまで制作

会員一人ひとりが海外にペンフレンドを作り、外国人に取り入ったあとは何を行っているのか──。それこそがVANKの真の目的である。実際に行っていることは、日本の歴史歪曲を知らしめて国際社会における日本の地位を失墜させる「ディスカウント・ジャパン運動」だ。従軍慰安婦やいわゆる徴用工問題、旭日旗、竹島領有権問題、日本海の呼称などで、日本に対する誹謗、中傷の限りを尽くし、日本を世界から孤立させようとする。こうした主張に感化された外国人は、いまや2万人以上といわれており、世界のいたるところで日夜、反日活動が展開されている。

〈VANK関係者によると、「東海」と正しく表記する世界地図は1999年に3%にすぎなかったが、2015年には29%に拡大した。米国の世界地図帳「ワールドアトラス」をはじめ、米ナショナルジオグラフィック、米ロンリープラネット、ヤフーなどが「東海」表記を採択した。  
独島という本来の名称も徐々に知られるようになった。米マイクロソフトや欧州の地図制作会社など24社が、独島を日本の領土ではなく韓国領土と訂正した。歴史や文化関連の誤りなど計462件がVANKの働きかけで正された〉(聯合ニュース、2015年2月18日)  

最近では、2019年10月にオーストラリア退役軍人関連サイトの朝鮮戦争を紹介する記述で「日本海」と表記しているのをVANKが発見し、猛抗議によって「日本海/東海」と併記するよう改めさせている。

世界に風評被害をまき散らす

関連する投稿


「もしトラ」ではなく「トランプ大統領復帰」に備えよ!|和田政宗

「もしトラ」ではなく「トランプ大統領復帰」に備えよ!|和田政宗

トランプ前大統領の〝盟友〟、安倍晋三元総理大臣はもういない。「トランプ大統領復帰」で日本は、東アジアは、ウクライナは、中東は、どうなるのか?


【読書亡羊】「K兵器」こと韓国製武器はなぜ売れるのか 伊藤弘太郎『韓国の国防政策』(勁草書房)

【読書亡羊】「K兵器」こと韓国製武器はなぜ売れるのか 伊藤弘太郎『韓国の国防政策』(勁草書房)

その昔、読書にかまけて羊を逃がしたものがいるという。転じて「読書亡羊」は「重要なことを忘れて、他のことに夢中になること」を指す四字熟語になった。だが時に仕事を放り出してでも、読むべき本がある。元月刊『Hanada』編集部員のライター・梶原がお送りする時事書評!


韓国大統領・尹錫悦の犯罪、保守派は幻想を捨てよ|邉熙宰(ピョンヒジェ)

韓国大統領・尹錫悦の犯罪、保守派は幻想を捨てよ|邉熙宰(ピョンヒジェ)

尹錫悦に騙されてはならない!文在寅政権下で検察総長を務めた男が過去に行った国家を揺るがす驚くべき犯罪。尹錫悦の「親日政策」は完全な偽物だ!韓国メディアウォッチの邉熙宰氏が緊急警告。


慰安婦問題を糾弾する「日韓共同シンポジウム」の衝撃|松木國俊

慰安婦問題を糾弾する「日韓共同シンポジウム」の衝撃|松木國俊

日本側の慰安婦問題研究者が、「敵地」とも言うべき韓国に乗り込み、直接韓国の人々に真実を訴えるという、大胆で意欲的な企画が実現した。これまでになかった日韓「慰安婦の嘘」との闘いをシンポジウムの登壇者、松木國俊氏が緊急レポート!


靖國神社の御霊に応えよ|古庄幸一

靖國神社の御霊に応えよ|古庄幸一

世界に誇る我が国の伝統と文化を大切にして、国を愛する政府の長たる内閣総理大臣が終戦記念日の8月15日または秋季例大祭に靖國神社を参拝することは、普通の国への一歩になる。


最新の投稿


【今週のサンモニ】岸田総理訪米を巡るアクロバティックな論点逃避|藤原かずえ

【今週のサンモニ】岸田総理訪米を巡るアクロバティックな論点逃避|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


わが日本保守党|広沢一郎(日本保守党事務局次長)

わが日本保守党|広沢一郎(日本保守党事務局次長)

昨今の政治状況が多くの日本人の心に危機感を抱かせ、「保守」の気持ちが高まっている。いま行動しなければ日本は失われた50年になってしまう。日本を豊かに、強くするため――縁の下の力持ち、日本保守党事務局次長、広沢一郎氏がはじめて綴った秘話。


改正入管法で、不法滞在者を大幅に減らす!|和田政宗

改正入管法で、不法滞在者を大幅に減らす!|和田政宗

参院法務委員会筆頭理事として、改正入管法の早期施行を法務省に働きかけてきた。しかしながら、改正入管法成立前から私に対する事実無根の攻撃が始まった――。


【今週のサンモニ】新生「サンモニ」はやっぱりいつも通り|藤原かずえ

【今週のサンモニ】新生「サンモニ」はやっぱりいつも通り|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


なべやかん遺産|「終活」

なべやかん遺産|「終活」

芸人にして、日本屈指のコレクターでもある、なべやかん。 そのマニアックなコレクションを紹介する月刊『Hanada』の好評連載「なべやかん遺産」がますますパワーアップして「Hanadaプラス」にお引越し! 今回は「終活」!