【スクープ!】中国ドローン侵略はすでに始まっている|山崎文明

【スクープ!】中国ドローン侵略はすでに始まっている|山崎文明

いま世界中あらゆる場面で使用されているドローン。ところが、その市場シェアの8割が中国製であることはあまり知られていない。中国に蓄積され続ける空撮データ、“丸裸”にされる日本の国土、このままでは近い将来、人民解放軍のドローン攻撃に晒される日が確実に来る――。報じられない中国ドローン侵略の実態を緊急レポート。


仮にDJI機を排除しても他社製のドローンの多くが、GPSやジャイロ(安定飛行の装置)、加速度、磁気などのセンサーを搭載して飛行制御を行う「フライト・コントローラー」にDJI製品を搭載していると言われる。「ドローンの心臓部」といえるフライト・コントローラーをDJIに握られた業界では、「DJIの呪縛からは逃れられない」との見方が強い。

ファーウェイ事件と通底

Getty logo

Getty logo

DJI製ドローンの問題は、2018年末にアメリカが中国通信機器機大手のファーウェイ(華為技術有限公司)やZTE(中興通訊)社製の通信機器を全米から排除する決定を下した事件と通底している。  

アメリカが決定を下した背景には、中国が2017年6月に施行した「国家情報法」に対する懸念がある。  

同法は、“国家としての情報収集に法的根拠を与える”ために定められた法律だ。その第1条は「国の情報活動を強化および保証し、国の安全と利益を守ることを目的とする」と規定し、第7条は「いかなる組織および個人も法に基づき国の情報活動に協力し、国の情報活動に関する秘密を守る義務を有し、国は情報活動に協力した組織及び個人を保護する」としている。  

つまり、中国の国民全員が、国のために情報収集を行う存在であると定義している。これはスパイにほかならない。それを国家は全面的に保護するといっているのだ。

ファーウェイやZTEがどれほど身の潔白を説明しようとも、中国政府から協力を求められた場合は抗えない制度になっている。当然、DJIも中国の企業である以上はこの法律に従うしかない。  

国家情報法では、第9条で「国は、国の情報活動に大きな貢献のあった個人及び組織に対し表彰及び報奨を行う」と規定し、第25条で「国の情報活動への支援・協力により財産の損失が生じた個人及び組織に対しては国の関係規定に基づき補償を行う」と損失補まで定められている。

関連する投稿


イラン戦争の陰で中国が笑う――台湾有事を呼び込むアメリカの誤算|山岡鉄秀

イラン戦争の陰で中国が笑う――台湾有事を呼び込むアメリカの誤算|山岡鉄秀

米国が中東に足を取られて笑うのは誰か。イラン戦争は日本にとって対岸の火事ではない。米国の消耗は台湾有事を呼び込み、日本の安全保障を直撃する――。 日本に「プランB」はあるのか。


ロ・中・イラン・北朝鮮 悪の枢軸四カ国大混乱|長谷川幸洋【2026年3月号】

ロ・中・イラン・北朝鮮 悪の枢軸四カ国大混乱|長谷川幸洋【2026年3月号】

月刊Hanada2026年3月号に掲載の『ロ・中・イラン・北朝鮮 悪の枢軸四カ国大混乱|長谷川幸洋【2026年3月号】』の内容をAIを使って要約・紹介。


習近平主席の焦りと虚構の「日中紛争」|青山繁晴【2026年2月号】

習近平主席の焦りと虚構の「日中紛争」|青山繁晴【2026年2月号】

月刊Hanada2026年2月号に掲載の『習近平主席の焦りと虚構の「日中紛争」|青山繁晴【2026年2月号】』の内容をAIを使って要約・紹介。


【現代中国残酷物語 拡大版】香港大火災は中国式大人災だ|福島香織【2026年2月号】

【現代中国残酷物語 拡大版】香港大火災は中国式大人災だ|福島香織【2026年2月号】

月刊Hanada2026年2月号に掲載の『【現代中国残酷物語 拡大版】香港大火災は中国式大人災だ|福島香織【2026年2月号】』の内容をAIを使って要約・紹介。


中国軍機レーダー照射事件 三つの問題点|織田邦男【2026年2月号】

中国軍機レーダー照射事件 三つの問題点|織田邦男【2026年2月号】

月刊Hanada2026年2月号に掲載の『中国軍機レーダー照射事件 三つの問題点|織田邦男【2026年2月号】』の内容をAIを使って要約・紹介。


最新の投稿


【今週のサンモニ】「経世済民」は民主主義国では使っては駄目な言葉?|藤原かずえ

【今週のサンモニ】「経世済民」は民主主義国では使っては駄目な言葉?|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


【読書亡羊】政治が「稼げるコンテンツ化」する時代への処方箋とは  木下健、オフェル・フェルドマン『令和日本の政治は「感情」で動く』(ミネルヴァ書房)|梶原麻衣子

【読書亡羊】政治が「稼げるコンテンツ化」する時代への処方箋とは 木下健、オフェル・フェルドマン『令和日本の政治は「感情」で動く』(ミネルヴァ書房)|梶原麻衣子

その昔、読書にかまけて羊を逃がしたものがいるという。転じて「読書亡羊」は「重要なことを忘れて、他のことに夢中になること」を指す四字熟語になった。だが時に仕事を放り出してでも、読むべき本がある。元月刊『Hanada』編集部員のライター・梶原がお送りする時事書評!


【今週のサンモニ】米軍危険視は一種の魔女狩り|藤原かずえ

【今週のサンモニ】米軍危険視は一種の魔女狩り|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


【今週のサンモニ】異常気象は毎年ある|藤原かずえ

【今週のサンモニ】異常気象は毎年ある|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


【今週のサンモニ】失敗に終わった米中首脳会談だが……|藤原かずえ

【今週のサンモニ】失敗に終わった米中首脳会談だが……|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。