不起訴なのに、社会から抹殺された男
平成28年7月16日には、山口氏に対する不起訴処分が下された。伊藤氏はこの処分を不服として、翌年5月29日に東京検察審査会に対して審査の申立を行ったが、検察審査会も不起訴処分を決定し、刑事訴追の可能性は潰えた。
ここまでの経緯を見ていただければ、これは当然すぎる結論だろう。
ところが、話はむしろここから始まる。
刑事訴訟は潰えたが、伊藤氏側はスキャンダル化を狙い、事があった2年後、2017(平成29)年5月になって、『週刊新潮』が伊藤氏の言い分を鵜みにしたレイプ事件を報じ、事は一挙に明るみに出たのだ。
この記事のインパクトは絶大だった。TBS退社後、フリージャーナリストとして急速に売れっ子になり始めていた山口氏は、一夜にして信用と仕事の全てを失う。
さらに同年9月28日、伊藤氏は山口氏に対して民事訴訟を起こす。それと併せ、文藝春秋から『Black Box』が29年の10月に刊行された。
こうして不起訴が確定し、そこでさえ準強姦罪が争点でしかなかった山口氏は、暴行、強姦・強姦致傷の罪状で社会的に告発され、あらゆるメディアや有識者の痛罵を浴び、BBC、ル・モンド、ニューヨークタイムズなど世界中の主流メディアでレイプ魔として喧伝されるに至り、今日でも全く社会的に復権できていない。
安倍首相と近い山口敬之を貶めたい人たち
何がはっきりしていることか。
伊藤氏はDRDによって昏睡状態になったのではなく、自らの意志で泥酔したのである。
明け方5時過ぎからの強姦と暴行の数々、膝の負傷は存在しなかったのである。
伊藤氏は妊娠の事実がないことを確認したにもかかわらず、山口氏に対して執拗に妊娠の可能性を訴え、金銭を取ろうとしたのである。
当初、伊藤氏は準強姦で山口氏を訴えていたが、『Black Box』ではそれが暴行・強姦の生々しい記述に変わり、マスコミも有識者もこの虚偽に乗り、伊藤氏を性被害者のヒロインに仕立て、山口氏を抹殺したのである。
しかも驚くべきことに、伊藤氏の誕生日などの個人情報、当日の着衣、ホテルの監視画像、受診した病院のカルテなどに閲覧制限がかかり、伊藤氏の訴えには被害に相当する医師の診断書、各種検査、証拠写真、証言者など明確な物証が一つもなかった。
その異常な状況を検証したマスコミや有識者さえ皆無のまま、山口氏はレイプ犯との極印を押され続けたのだった。
これらについては、真相は藪のなかではない。
山口氏をこれらの点でグレーゾーンに放置してはならない。
その点で、特に私から伊藤詩織さんに申し上げたいことがある。
誰に唆されたのか知らないが、虚偽を重ねて、あなたに親身になろうとしていた一人の男性を破滅させ、家族に身の置き所をなくさせ、その父親を失意のうちに死に至らしめた。
そのうえ、性被害者を装い、世界の輿論を虚偽できまわすことで、世界中で真の性被害に苦しむ人たちの苦悩を悪用し、侮辱した。
私はあなたの行状をそのように結論づける。
なぜ、あなたがそのような所業に出、いまだに虚偽を改めずにいるのか。
あなたの周囲には、山口氏を貶める政治的な理由を持った人たちが群がっている。
彼らがあなたを用済みだと認めない限り、この世ではあなたの居場所はあるだろう。しかし、あの世に虚偽は持ち込めない。
人が生きるうえでは、悪と手を結んでの処世術より遥かに大切なことがある。
それは、あなた自身の「魂」を気遣うことです。