【今週のサンモニ】トランプを呪縛だったノーベル平和賞|藤原かずえ

【今週のサンモニ】トランプを呪縛だったノーベル平和賞|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


膳場貴子氏:「戦争をやめる」と繰り返し訴えてきたトランプ氏が、今なぜ「戦争」に走るのでしょうか。(中略)。なぜ、こうもトランプ氏は戦争にのめり込むのか。

藤原帰一氏:米国で、戦争で訴えた場合には「国旗の下に集まる」という言葉がある。政権の支持率が上がる。これがいけない。今年中間選挙になるが、トランプ氏は、国内での基盤は揺らいでいる状態。
ヴェネズエラの場合は、マドゥロ大統領を拉致して、次の大統領に親米路線をとる人を置くことに成功した。戦争で怖いのは、一旦勝つと、その勝利が繰り返されることを期待し始める。最高裁で違憲とされたトランプ関税、ICEなど移民政策への反発、そしてエプスタイン疑惑。国内の逆風が、トランプ氏を戦争に向かわせているというのです。
政治家が、国内支持のために戦争を手段として使うことがあるかと言えば、残念ながらある。
政治家からすれば犠牲が無ければ、戦争は大変有利な手段。トランプ氏は、法に支配されるという観念自体がない。自分の行動が縛られるという考え方がない。米国は軍事的に圧倒的な力を持っている国ですから、戦争することが他国より容易。国際法秩序の崩壊に近い状態。

ヴェネズエラの成功体験を基に、現在の政治的窮地を回復する目的で戦争を政治利用したというシナリオをトランプ氏が描いていた可能性は十分に考えられます。

但し、もしそうであるならば、トランプ氏はむしろ一期目の終盤でも同じことをやっていたと考えられます。

再選の可能性がない二期目にMAGAの反発を受けてでもトランプ氏が戦争を行った大きな誘因は、ノーベル平和賞の落選にあるのではと推察する次第です。

人生において「地位」も「資産」も手に入れたトランプ氏は、おそらく人生の最終目標としてノーベル平和賞という「名誉」を手に入れたいと本気で望んでいたものと推察します。

事実でないとは言ってない=ノーベル賞にトランプ氏推薦で安倍首相

https://jp.reuters.com/article/world/-idUSKCN1Q702S/

安倍晋三首相は18日の衆院予算委員会集中審議で、トランプ米大統領が発言した通り、ノーベル平和賞候補にトランプ氏を推薦したかとの質問に対して、「コメントを差し控える」と答えた。同時に「事実ではないとは言ってない」とも述べた。国民民主党の玉木雄一郎委員への答弁。

それが、2025年の受賞を逃すと、ノルウェー首相に対して

「貴国が八つの戦争を阻止した私に対し、ノーベル平和賞を授与しないことを決定した以上、私はもはや純粋に平和のみを考える義務を感じない」
「もちろん平和は今後も最優先事項だが、同時に米国にとって有益で適切なことを考慮する」
「グリーンランドを完全に掌握しなければ世界の安全は保証されない」

などと述べたとされます。

トランプ氏「もはや平和考える義務感じない」 ノーベル平和賞を逃し:朝日新聞

https://www.asahi.com/articles/ASV1M4FMBV1MUHBI017M.html

 トランプ米大統領がノルウェーのストーレ首相に宛てたメッセージの中で、昨年のノーベル平和賞を受賞できなかったことから「もはや純粋に平和のみを考える義務を感じない」と表明していたことが分かった。欧米メデ…

関連する投稿


【今週のサンモニ】チキンゲームを展開している米国とイラン|藤原かずえ

【今週のサンモニ】チキンゲームを展開している米国とイラン|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


【今週のサンモニ】常軌を逸したトランプとは一定の距離を|藤原かずえ

【今週のサンモニ】常軌を逸したトランプとは一定の距離を|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


【今週のサンモニ】国内外の話題でダブスタだらけ|藤原かずえ

【今週のサンモニ】国内外の話題でダブスタだらけ|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


【今週のサンモニ】無力な国連、無視するトランプ|藤原かずえ

【今週のサンモニ】無力な国連、無視するトランプ|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


【今週のサンモニ】谷口真由美氏、大暴れ!|藤原かずえ

【今週のサンモニ】谷口真由美氏、大暴れ!|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


最新の投稿


【今週のサンモニ】トランプを呪縛だったノーベル平和賞|藤原かずえ

【今週のサンモニ】トランプを呪縛だったノーベル平和賞|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


【今週のサンモニ】チキンゲームを展開している米国とイラン|藤原かずえ

【今週のサンモニ】チキンゲームを展開している米国とイラン|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


【読書亡羊】法務省VS労働省 外国人労働者を巡る「仁義なき戦い」  濱口桂一郎『外国人労働政策』(中央公論新社)|梶原麻衣子

【読書亡羊】法務省VS労働省 外国人労働者を巡る「仁義なき戦い」 濱口桂一郎『外国人労働政策』(中央公論新社)|梶原麻衣子

その昔、読書にかまけて羊を逃がしたものがいるという。転じて「読書亡羊」は「重要なことを忘れて、他のことに夢中になること」を指す四字熟語になった。だが時に仕事を放り出してでも、読むべき本がある。元月刊『Hanada』編集部員のライター・梶原がお送りする時事書評!


【今週のサンモニ】常軌を逸したトランプとは一定の距離を|藤原かずえ

【今週のサンモニ】常軌を逸したトランプとは一定の距離を|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


【今週のサンモニ】国内外の話題でダブスタだらけ|藤原かずえ

【今週のサンモニ】国内外の話題でダブスタだらけ|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。