【今週のサンモニ】トランプを呪縛だったノーベル平和賞|藤原かずえ

【今週のサンモニ】トランプを呪縛だったノーベル平和賞|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


【今週のサンモニ】チキンゲームを展開している米国とイラン|藤原かずえ | Hanadaプラス

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『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。

専制覇権国家であるイランに対して、米国は民主主義国家であるため、各局面における戦争の判断については、国民世論を無視することができません。戦争が支持率に制約されるのは民主主義の代償ですが、同時に恩恵でもあります。

終戦を楽観視して始めたトランプ氏のチキンゲームは明らかに政治的な失敗であり、米国民はもとより、世界中の人々にとって、一刻も早い戦争の終結が望まれるところです。

そしてこのことは、トランプ氏自身にとっても同様です。このままズルズルと戦争が長引けば、トランプ氏の支持率の回復は到底望めません。終戦は、トランプ氏にとって最善の政治的損失の回避策なのです。

今回の攻撃によって、イランの体制転換は困難であるものの、イランの軍事施設・政権基盤に一定の打撃を与えて弱体化させました。

重要なのは、2025年6月の攻撃のようなヒットアンドアウェイ攻撃を必要に応じて散発的に繰り返すことで、専制覇権体制を疲弊させ、いずれ崩壊させることです。体制転換という目標を連続的な攻撃で達成するには、地上戦が必要不可欠であり、これには多くの時間と費用を要するのは勿論のこと、何よりも多くの兵士の犠牲を要します。

実際、地上戦を望む米国民は多くありません。米国の地上戦で利益を得るのは、戦力を温存して軍事的存在感を相対的に高めている中国と、石油価格の高騰で経済的に潤うロシアです。米国とその同盟国は疲弊するばかりです。

膳場貴子氏:こうした支持率低下の背景には、これまで繰り返し「戦争はしない」としてきたトランプ氏の姿勢の「変化」がありました。2001年の同時多発テロ以降、「世界の警察官」として、アフガニスタンやイラクで戦争に関わり続けたアメリカ。
「アメリカ・ファースト」を掲げ、トランプ氏が大統領選に出馬。「アメリカを再び偉大に」いわゆる「MAGA」をスローガンに掲げ、「終わりなき戦争を終わらせる」ことを訴えて、有権者の心をつかみます。そして、前回の大統領選でも同様に「戦争を終わらせる」と訴え、再び大統領に。就任式でも、改めて平和を訴えました。

そもそもトランプ氏の最大の長所は、可能な限り戦争を回避してビジネスを展開しようとする理念にあったと考えられます。事実、トランプ氏の軍事作戦は、シリア軍事施設空爆・バグダディ殺害・ソレイマニ殺害・フーシ派掃討・イラン核施設空爆など、世界を不安定にしている専制覇権国家の軍人・軍事施設を叩く最小限の攻撃でした。

けっして支持できませんが、北朝鮮・ロシア・中国に対しても極めて穏健な姿勢を見せてきました。それが、今年になると、ヴェネズエラとイランで体制転換の攻撃を始めたのです。

戦争の誘因はノーベル平和賞の落選

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