アナウンサー:投票日まで残り2週間余りとなった米大統領選挙、ここに来て、ハリス氏の勢いに陰りが見え始め、トランプ氏が再び支持を伸ばしています。何が起きているのでしょうか。(中略)
前嶋教授は、トランプ氏は男性主義的なメッセージを打ち出すことで、女性候補に拒否感を持つ一部の黒人男性の支持を取りに行っていると指摘しています。
松原耕二氏:黒人社会を取材するとやはり根強い女性差別がある。女性は男を助ける存在で、意思決定するのは男なんだということを堂々と語る人もいたし、つまり、ハリス氏は検察官で、黒人社会のために何かをやってくれたのではなくて、我々を取り締まった人間なんだ。だから支持できないと。
松原氏は、黒人男性によるハリス氏に対する差別的な思考メカニズムを次のように説明しています。
①ハリス氏は、黒人というよりは、差別するに値する女性だ。
②そもそもハリス氏は、黒人ではなく、黒人の敵である検察官だ。
全くおっしゃる通りと思いますが、実はこの説明は、田中氏による高市氏に対する差別のメカニズムと極めてよく類似しています。
①高市氏は、女性というよりは、差別するに値する自民党政治家だ。
②そもそも高市氏は、女性ではなく、女性の敵である安倍氏の女装だ。
結局、両メカニズムともに、差別する理由に優先順位をつけて差別しているのです。『サンデーモーニング』におかれましては、米国における有権者の差別意識を取り上げることも重要ですが、日本におけるテレビコメンテーターの差別意識を取り上げることも重要と考えますので、ぜひ次の放送回で田中氏の発言を取り上げて抗議して下さい。
膳場貴子氏:今シーズンJ1に初めて昇格したFC町田ゼルビア、その突出したプレイスタイルがたびたびやり玉に挙げられていました。さらにSNS上では「存在が粗大ごみ」などと投稿の一部が過激化、FC町田ゼルビアはSNSの投稿者を刑事告訴しました。(中略)SNS上での誹謗中傷が深刻化しています。
みたらし加奈氏:誹謗中傷は命を奪う行為。何があっても誹謗中傷していい理由はない。
全く、おっしゃる通りと思います。
ただ、インターネットでは、FC町田ゼルビアに対する誹謗中傷よりも、青木理氏の「日本人は劣等民族」発言と田中優子氏の「高市氏は安倍氏の女装。中は男でしょ」発言の方がよっぽど酷い誹謗中傷として話題となっています。
みたらし氏のおっしゃる通り「何があっても誹謗中傷していい理由はない」ので、ぜひ次の放送回で青木氏や田中氏の発言を取り上げて抗議して下さい。
アナウンサー:1985年、日本が批准したのが女性差別撤廃条約です。(中略)。青山学院大学の谷口教授は、日本政府は女性差別撤廃条約をあまりに軽視している。国際社会からは夫婦同姓の制度に日本の人権意識の低さが現れていると見られていると指摘します。