ちなみに、高レベル放射性廃棄物の地層処分の工学技術と安全評価は2000年の段階で確立しており、場所が決定されればいつでも建設可能です。
しかしながら、場所を取らずに安全に乾式貯蔵が可能となっている現在、急いで地層処分する必要もありません。現在、各電力会社は原発の敷地内で乾式貯蔵できるよう設置を申請しています。
関西電力、原発使用済み燃料の乾式貯蔵施設の設置申請 - 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC155EU0V10C24A3000000/関西電力は15日、高浜原子力発電所(福井県高浜町)に、使用済み燃料を一時保管する「乾式貯蔵施設」を設置する計画を原子力規制委員会に申請した。使用済み燃料プールから取り出して、中間貯蔵施設に搬出するまで保管する。同日、福井県は関電に設置申請を了承すると伝えた。設置の可否は規制委が審査して判断する。関電は高浜原発に加えて、福井県内にある美浜原発(美浜町)と大飯原発(おおい町)の敷地内に、3カ所合わ
既に実施されている乾式貯蔵について、安全に影響を与える技術的な問題はありません。
問題があるとすれば、安全な乾式貯蔵を無理やり問題視して住民の恐怖を煽る、この日の『サンデーモーニング』のようなマスメディア報道です。彼らこそ、高レベル放射性廃棄物の処分を理不尽に妨害している元凶なのです。
「再処理の目途が立っていない段階で中間貯蔵するという嘘くさい話」「最終処分もまだ目途が立っていない。この状況を先延ばし先延ばしして目先のことだけで解決したことにしていいのか」といった元村氏の発言こそ、極めて無責任なものです。