敷地外での燃料保管は問題なし
2024年8月5日の『サンデーモーニング』では、使用済みの核燃料の中間貯蔵施設に関する話題が報じられました。
<編集VTR>
膳場貴子氏:原発を運転すれば増え続ける使用済みの核燃料。各地の原発で保管場所が課題となる中、この日、青森県の宮下知事がむつ市に建設中の中間貯蔵施設への搬入を認める考えを表明しました。まず新潟県の柏崎刈羽原発の使用済み核燃料を6トン搬入する計画です。
再稼働を目指している柏崎刈羽原発では、使用済み核燃料を敷地内で保管できるスペースに十分な余裕がなく、再稼働のため、これを減らすよう求められています。
原発の敷地外で使用済み核燃料を保管すれば、日本国内では初めてのこと。中間貯蔵施設で保管する使用済み核燃料は最終的に六ケ所村の再処理工場に送られる計画ですが、工場の完成は27年にわたり延期が繰り返されていて、再処理の目途は立っていません。
いかにも、原発の敷地外で使用済み核燃料を保管することに問題があるかのような報道ですが、中間貯蔵にあたって実施される【乾式貯蔵 dry storage】という方法は、必ずしも原発の敷地内に設置する必要もない安全な工学技術です。