要は何かといえば、『サンデーモーニング』はこの制作映像を通して、小池氏が公務を選挙に悪用しているという批判を行っているのです。
もちろん批判するのは報道の自由ですが、小池氏が奥多摩を視察したのは6月22日、給食センターを視察したのは6月25日です。なぜ選挙当日の7月7日まで待って批判したのかあまりにも唐突です。
もし選挙戦を通しての批判であるのならば、公職選挙法違反の疑いで告発された蓮舫氏の事前運動疑惑や日本共産党による事前ビラの配布の方が悪質であり、よっぽど報道価値が高いと考えられます。
何よりも民主主義の根幹を破壊する小池氏に対する演説妨害事案をスルーしているのも不自然です。なぜ、『サンデーモーニング』はこのような重大事案について一切報じないのでしょうか。また、自民党が勝手に支援することを根拠に小池氏を問題視するのも論理的におかしな話です。
「会いに行ける蓮舫」
さて、小池氏を唐突に批判する一方、蓮舫氏に対しては好意的に報じました。
アナウンサー:現職優位を覆したい蓮舫氏が打ち出したのが…
蓮舫氏:会いに来ました。蓮舫で~~~~~す!
アナウンサー:「会いに行けるアイドル」ならぬ、「会いに行ける蓮舫」。LGBTQのイヴェントや神宮外苑の樹木伐採に反対する集会などに参加し、若い世代に訴えかけました。
蓮舫氏:若者を中心に徹底支援すれば!子供!若者!現役世代!シニア!好~~~循環の東京都を私は絶!対!に作っていきたいと思っているんです!
アナウンサー:そして小池氏や蓮舫氏を追うのが石丸伸二氏。その支持層は…
(中略)
アナウンサー:東京都知事選は今日が投票日です。
まるで川上作戦の小池氏にあてつけるように「会いに行ける蓮舫」なるキャッチフレーズを宣伝する『サンデーモーニング』です。このような偏向報道はスタジオトークでも認められました。