みたらし加奈氏:今回選挙の在り方がかなり大きく変わったものがあったと感じた。特にSNSを使った選挙活動は各候補者それぞれが目立っていたと思うが、その中でも私が注目したのが「ひとり街宣」と呼ばれる市民一人一人が街宣を行っていくという運動。
これは2022年の杉並区長選から注目されてきたと言われることだが、今回の都知事選挙では600以上の駅で3000人の方が、ひとり街宣を行なった。これは凄く新しい形の民主主義だ。これから都知事がどうなっていくのかにかかわらず、みんなが都政の動きを見ているというところがアピールされた選挙になって行くのではないか。
膳場貴子氏:選挙の新しい関り方かと思いますが
竹下隆一郎氏:ひとり街宣で面白かったのは、プラカードをもってSNSに投稿するのだが、東京都以外の人もやっている。つまりこれは選挙運動や選挙活動が新しくなっていると思う。
結果は……蓮舫氏の大惨敗
「ひとり街宣」は蓮舫氏の陣営が行っているものです。それを選挙当日に特別に取り上げて「新しい民主主義」と称賛するのもどうかと思います。蓮舫氏が多用した「R」をフィーチャリングしたプラカードをもつなど脱法的な事例もあり、必ずしも民主的であるとも言い切れません。
さて、このような『サンデーモーニング』の偏向報道の甲斐もなく、小池氏は約300万票を集めて当選、蓮舫氏は石丸氏に続く3位でした。立憲民主党と共産党支持者の大半が蓮舫氏に投票したにもかかわらずその得票は約130万票であり、小池氏の半数にも届きませんでした。一言で言えば惨敗です。
しかも『サンデーモーニング』も強調した若い世代はほとんど蓮舫氏に投票していません。