憲法に無知な「表現の不自由展・その後」と朝日新聞の病理|木佐芳男

憲法に無知な「表現の不自由展・その後」と朝日新聞の病理|木佐芳男

木佐芳男


朝日イズムが通用しない

朝日新聞的な歴史観やものの考え方を朝日イズムと呼ぶなら、「表現の不自由展・その後」の企画者やその擁護者らは、朝日イズムに強く感化されているのだろう。

冒頭に挙げた社説で朝日新聞は、〈一連の事態は、社会がまさに「不自由」で息苦しい状態になってきていることを、目に見える形で突きつけた〉とも書いている。

表現の自由が暴力的行為で侵害されていると言いたいのだろう。だが、〈社会がまさに「不自由」で息苦しい〉と朝日新聞が感じるのは、すでに朝日イズムが社会で通用しなくなった結果と言える。

作家で精神科医の春日武彦氏は、組織としての朝日新聞に自己愛性パーソナリティー障害と共通する症状を指摘する。また、歴史や民族の精神分析で高名な心理学者の岸田秀氏は、朝日新聞に統合失調症の症状をみる。

詳細は、拙著『「反日」という病 GHQ・メディアによる日本人洗脳を解く』(幻冬舎、2018年)を参照されたい。

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愛知での展示中止騒動は、社会に病理があるのではなく、展示企画者や朝日新聞こそ深刻な病理を抱えていることを示している。

月刊Hanada2019年10月号

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