核は世界平和維持のための「必要悪」
実際、国際社会からの懸命な説得も行われていますが、必ずしも成功していません。
アナウンサー:イスラエル側の被害を最小限に抑えることで報復の自制を求めた米国、バイデン大統領はネタニヤフ首相に「イランへの反撃に米国は加わらない」と伝えました。中東の軍事大国のかつてない衝突に国連のグテーレス事務総長は…
グテーレス国連事務総長(VTR):壊滅的な全面戦争の危機だ。今こそ最大限の自制をすべきだ。
アナウンサー:しかし、翌日にはイスラエル政府がイランへの反撃を決定したとの情報も。英国キャメロン外相が訪問し、直接自制を求めましたが…
ネタニヤフ首相(VTR):決定は我々が自分たちで下す。イスラエルは自国を守るために必要なすべてを行う。
アナウンサー:あくまでも強硬な姿勢。対するイラン側も…
ハグタラブ司令官(VTR):我々の核施設が脅威に晒されれば、間違いなくイスラエルの核施設に反撃して見せる。
アナウンサー:そして迎えた金曜日、イランへの攻撃が報じられたのです。(中略)中東地域、さらには世界規模へと紛争が拡大する可能性が現実味を帯びてきている中、報復の連鎖を止める術はあるのでしょうか。
以上の経過からも『サンデーモーニング』の「外交万能論」がいかに愚かで幼稚で無責任であるかがわかります。スタジオトークにおける浜田敬子氏のコメントも感情に訴えているだけで何の解決にも繋がらないものです。
浜田敬子氏:何がきっかけでエスカレートするかわからない。その時に一番心配なのは、イスラエルが事実上の核保有国であり、イランには核兵器の開発疑惑があること。