高橋純子氏:なぜロシアで長期政権が可能になっているかというと、2020年に憲法の改正が行われて、本来2024年まで、それ以降は続けられなかったはずが、憲法改正によって任期延長が可能になった。それは、年金水準の維持とか国民受けのよい200項目の条文を一括抱き合わせにして賛成か反対か、そして争点隠しして、任期延長に関してはほとんど報道されないまま憲法改正が行われた。
権力者を縛るはずの憲法をこうやって変えられて長期政権を築かれて行くことについては非常に警戒しなければいけない。私たち日本も、同じように。でも、かなり絶望的な状況だけど、何かが変わると信じているという言葉があったので、私たちもそういう思いに連帯して、やっぱり戦争を利用する憲法を都合よく変えていく独裁体制から引き出すべき教訓を日本に住む私たちもよく見ておかなければならない。
結局「ロシアは何処へ」というテーマは何処へという感じで、高橋氏は臆面もなく、日本の憲法改正阻止のプロパガンダを展開しています。
日本の憲法改正の内容に触れることなく、憲法改正ははなから恐ろしいものであるかのように認知させる【恐怖に訴える論証 appeal to fear】で日本国民の感情を統制するのは反則です。
あえて言えば、『サンデーモーニング』こそが、国民から議論を奪うプーチンのような存在であることを知っておくことが重要です。
涌井雅之氏の禅問答を見てみましょう
ところで、この日コメンテーターとして久々に登場した涌井雅之氏も、寺島実郎氏と同様、禅問答を繰り返すことで知られています。
換喩を多用して限りなく意味不明に発散していく寺島氏の禅問答に対して、涌井氏の禅問答は、説明のない理念の羅列と根拠のない見解の羅列から構成され、反論の可能性が皆無という特徴を持ちます(笑)。
ちょっとだけ詳しく見ていきたいと思います。
涌井雅之氏