ここで「ポピュリズム」とは治者が被治者に社会権を与える代わりに自由権を制限する全体主義という政治イデオロギーのことです。
一方「民主主義」とは国民が治者となって国民自身を被治者として支配する政治体制のことです。
政治イデオロギーと政治体制という明らかに異なる概念の「境目が曖昧」とするのは何を言いたいのでしょうか。どういうメカニズムで「世界を危険にする」のか、これ自体も禅問答であるかと思います。
涌井雅之氏:プーチンのこれからというのはますます悪い方向に行くのではないかという予見があるので辛い。
その「予見」は誰の予見なのかよくわかりませんが、「悪い方向に行く」ので「辛い」ということだけはなんとなくわかりました。
結局、何もわかっていないのに、なんとなくわかったようなつもりになってしまうところは、寺島氏の禅問答と同様、しびれるところと言えます(笑)
なお、私にとっては、涌井氏を見ていると寺島氏を想い出します。それというのも、禅問答の使い手として「内なる涌井氏」と「内なる寺島氏」というが私の中にあって、それはまさに、彼らの感情と理性をどういうふうに判断したらよいのか、彼らの同調圧力にどう安易に妥協したらよいのかということかと思います(笑)
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さて、何の予告もありませんでしたが、次の3月31日の放送回で関口宏氏が番組を降板するはずです。
これで旧来の『サンデーモーニング』が終わり、新しい時代が到来するのでしょうか、それとも相変わらずのプロパガンダ放送が継続するのでしょうか。このワンダーランドにどのような運命が待ち受けているのか注目するところかと思います。
個人ブログ「マスメディア報道のメソドロジー」にて、論理学や心理学の定義に基づいた、メディアの報道・政治家の議論における論理的誤謬などの問題点を指摘。「ひるおび」「報道ステーション」「NEWS23」「サンデーモーニング」などの具体的な放送内容や議員の答弁、記者の発言などを例示しての論理的な分析が話題を呼んでいる。記事の一部を言論プラットフォーム「アゴラ」にも転載中。