【今週のサンモニ】寺島実郎氏の「禅問答」に徹底的に付き合ってみた|藤原かずえ

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『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。今回はいつも何を言っているのかピンとくることのない寺島実郎氏のコメントに、逐一突っ込みを入れてみました。


自分でも何を言っているのかわかっていないのでは?

寺島実郎氏:ところが振り返ってみると去年の広島サミット、平和と核について物凄く絶好の彼にとってチャンスだったが、結局米国に忖度して何も動かない動けないことを見せた。

寺島氏は、保守は軍事に賛同し、リベラルは軍事に反対するかのような思い込みを前提にしているように解釈できますが、安全保障政策は、保守・リベラルといったイデオロギーとは無関係です。

例えば、保守政党である共和党のトランプ政権は軍事に消極的、リベラル政党である民主党のバイデン政権は積極的です。また、岸田政権が「米国に忖度して」動かなかったのではなく、日本の安全保障には米国と連携する核抑止が最も現実的であると判断して動かなかったことは自明です。

寺島実郎氏:アベノミクスも結局円安株高構造の中で、要するにデフレから脱却しようという方向感でスタートしたが、正常化できないまま今日に至っている。

ここでまた脈絡もなくアベノミクスについて言及する寺島氏です。主張の展開がアクロバティックで支離滅裂であることも、寺島氏が何を言っているのかわからなくなる大きな要因の一つです。

ちなみに、寺島氏自身も、自分が何を言っているのかわからなくなっている可能性は否定できません(笑)。

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