非論理的な反原発主義と空想的平和主義が織りなす反核原理主義
元村有希子氏:COPの会議でも脱炭素が最上の目標なので、それに向けて原発に注目が集まっていることは事実だ。日本の反応は、経団連の会長が「原発を増やしていくのは人類の英知」だとコメントをしていたが、12年前の事故をお忘れですかと聞きたい。
環境に優しい持続可能なエネルギー源をもたらす安全な原発を増やしていくことは人類の英知に他なりません。事故に対するセキュリティが格段に向上した現在の原発を12年前の事故を根拠に否定するのは蓋然性の濫用です。
元村有希子氏:もう一つは脱炭素に繋がるのかというところだ。もちろん運転を始めたらCO2は出さないが、運転するまでに20年間くらい設計とか建設にかかる。20年後に運転開始したとしても、その頃に温暖化が進んでしまうと脱炭素にならない。そのタイムラグを考慮しないで感情的に賛成と言っているところがある。
まったく意味不明なコメントです。20年後に運転開始したとすれば、たとえ温暖化が進んでしまっていても、脱炭素になります。20年後の温暖化対策を否定するなら、22世紀に至るまでの温暖化の長期予測はまったく必要ないことになります。温暖化の不可逆性を勘違いしている発言と考えられます。