【今週のサンモニ】恥を恥とも思わない「おまゆう」な超無責任番組|藤原かずえ

【今週のサンモニ】恥を恥とも思わない「おまゆう」な超無責任番組|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。今回は、いわゆる「おまゆう」の連発でした。


情報操作と印象操作で国民の怒りを爆発させた

コロナ禍において、『サンデーモーニング』をはじめとする日本の情報番組&ワイドショーは、【恐怖に訴える論証 appeal to fear】【同情に訴える論証appeal to pity】といった【感情に訴える論証 appeal to emotion】と精緻な感染予測もできない自称専門家の【権威に訴える論証 appeal to authority】を連発してコロナ禍を煽り、無制限の経済対策に慎重であった安倍総理をあたかも国民の生命を奪う人殺しのように【人格攻撃ad hominem】しました。

このような情報操作と印象操作に晒された日本国民は政府への怒りを爆発させ、公明党がこれに呼応することによって、甘い事前審査に基づく莫大な緊急経済対策が実施されたのです。

『サンデーモーニング』がどの口で政府を批判するのか、まさに「おまゆう」の典型と言えます。以下、過去の放送で彼らが何を言っていたのか、一部を紹介したいと思います。

2020年4月5日<自粛と補償 日本の経済対策は>

荻上チキ氏:日本の経済政策はスピード感も規模感もまだまだ遅い。支給対象につても絞ろうとしてしまっている。絞れば絞るほど事務手続きがかかっていく。そういうことをしない方が、スピード感が出てくる。

松原耕二氏:少なくとも早く手を打つことだ。今のままではすべてが後手後手に回ってしまう。

2020年4月12日<補償なき休業>

佐高信氏:ハッキリと休業補償しないと人間休業になってしまう。

アナウンサー:「民間事業者や個人の個別の損失を直接補償する事は現実的ではない」と語った安倍総理。一方英国では、休業補償として賃金80%を肩代わり。日本の緊急経済対策、条件が厳しくすべての人が貰えないことへの不満。この給付額では事業を継続できないとの声も。

田中秀征氏:突き上げられてからやるのではなく、同じ出すなら先手を打ってやれと。

元村有希子氏:政府に足りないものが2つある。一つは危機感、もう一つはスピード感だ。申請や承認に時間がかかる!小さい店舗の人達は今月の家賃が払えなくて困っている。このあたりのセンスの欠如は見ていてもどかしい。

青木理氏:呑気なことをしている場合ではない。補償しなければ感染も止まらない。救急の対策なので補償を一括しないと取り返しがつかなくなる。

佐高信氏:安倍氏が首相になったことが緊急事態だ。

これらのコメントを見ればわかるように、『サンデーモーニング』の番組コメンテーターは、審査を甘くして莫大な補償をすぐに行うよう、政府に対して闇雲に要求していたことがわかります。

その結果が、関口宏氏が報じた1兆円もの無駄な借金となって国民に返ってきたのです。際限のない補償に慎重な姿勢を見せていた安倍総理に対して、番組コメンテーターが卑劣な人格攻撃を行っていることも確認できます。

関連する投稿


【今週のサンモニ】高橋純子氏の的外れなナベツネ批判|藤原かずえ

【今週のサンモニ】高橋純子氏の的外れなナベツネ批判|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


【今週のサンモニ】重篤な原子力アレルギー|藤原かずえ

【今週のサンモニ】重篤な原子力アレルギー|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


【今週のサンモニ】改めて、五年前のコロナ報道はひどすぎた|藤原かずえ

【今週のサンモニ】改めて、五年前のコロナ報道はひどすぎた|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


【今週のサンモニ】兵庫県知事選はメディア環境の大きな転換点か|藤原かずえ

【今週のサンモニ】兵庫県知事選はメディア環境の大きな転換点か|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


【今週のサンモニ】オールドメディアの象徴的存在|藤原かずえ

【今週のサンモニ】オールドメディアの象徴的存在|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


最新の投稿


『こんなにひどい自衛隊生活』、誕生のきっかけとなった「少佐」との出会い|小笠原理恵

『こんなにひどい自衛隊生活』、誕生のきっかけとなった「少佐」との出会い|小笠原理恵

「なぜ、自衛隊の待遇改善問題に取り組み始めたのでしょうか」。時々、人から聞かれる。「1999年3月に発生した能登半島沖不審船事件に携わった、幹部自衛官とSNSを通じて友人になったからです」と私は答えている。彼のことを私たち、「自衛官守る会」の会員は「少佐」と呼んでいる――。(「まえがき」より)


日本人宇宙飛行士、月に行く|和田政宗

日本人宇宙飛行士、月に行く|和田政宗

今年の政治における最大のニュースは、10月の衆院選での与党過半数割れであると思う。自民党にとって厳しい結果であるばかりか、これによる日本の政治の先行きへの不安や、日本の昨年の名目GDPが世界第4位に落ちたことから、経済面においても日本の将来に悲観的な観測をお持ちの方がいらっしゃると思う。「先行きは暗い」とおっしゃる方も多くいる。一方で、今年決定したことの中では、将来の日本にとても希望が持てるものが含まれている――。


【今週のサンモニ】高橋純子氏の的外れなナベツネ批判|藤原かずえ

【今週のサンモニ】高橋純子氏の的外れなナベツネ批判|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


【シリーズ国民健康保険料①】とにかく誰もが困っている「国民健康保険料」|笹井恵里子

【シリーズ国民健康保険料①】とにかく誰もが困っている「国民健康保険料」|笹井恵里子

突然、月8万円に……払いたくても払えない健康保険料の実態の一部を、ジャーナリスト・笹井恵里子さんの新著『国民健康保険料が高すぎる!』(中公新書ラクレ)より、三回に分けて紹介。


【シリーズ国民健康保険料②】あまりに重すぎる負担…容赦のない差し押さえも|笹井恵里子

【シリーズ国民健康保険料②】あまりに重すぎる負担…容赦のない差し押さえも|笹井恵里子

税金の滞納が続いた場合、役所が徴収のために財産を差し押さえる場合がある。だが近年、悪質な差し押さえ行為が相次いでいるという(笹井恵里子『国民健康保険料が高すぎる!』(中公新書ラクレ)より)。