【読書亡羊】フランス発・中国の「見るも明らかな捕食行為」 ピエール=アントワーヌ・ドニ著、神田順子監訳『世界を食らう龍・中国の野望』(春秋社)

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その昔、読書にかまけて羊を逃がしたものがいるという。転じて「読書亡羊」は「重要なことを忘れて、他のことに夢中になること」を指す四字熟語になった。だが時に仕事を放り出してでも、読むべき本がある。元月刊『Hanada』編集部員のライター・梶原がお送りする週末書評!


「中国の真実と向き合うときが来た」

原著は2021年8月にフランスで出版されており、それゆえに2020年からのコロナ禍における中国の振る舞いにも言及している。このコロナ禍こそ、それまでは「目に見えぬ」形で行われていた中国の工作を、「あからさまに目に見える」形に変えさせた大きな一因だろう。

コロナ禍でその牙を隠そうともしなくなった中国の攻撃的姿勢は、「戦狼外交」と呼ばれる外交官や広報官たちの言動が何よりも物語っている。さすがに2021年6月には習近平が「信頼され、愛され、尊敬される中国のイメージを築くよう要請した」とされるが、これに対してドニはこう皮肉っている。

2012年に習近平が最高権力の座に就いて以来、中国とその「戦狼」たちは、地球上の多くの国と仲違いをする、という見事な(注:原文は傍点)パフォーマンスを見せた。

目に見えぬ侵略 中国のオーストラリア支配計画

そして、多くの中国研究者やジャーナリストにこう呼びかけるのだ。

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