参院選も「立憲共産党」なら、自民は危ない!|和田政宗

参院選も「立憲共産党」なら、自民は危ない!|和田政宗

「日本の政治を変える道は野党共闘しかない」と豪語する日本共産党の志位和夫委員長。この発言を「往生際が悪い」という一言で片づけていいのだろうか。昨年の衆院選では「立憲共産党」と揶揄され、立憲民主党、共産党ともに議席を減らしたが、野党共闘は本当に失敗だったのか。(写真提供/時事)


沖縄県知事選で自民は勝てるのか

Getty logo

メディアの報道や世論においては、岸田総理は財政再建派であり、対して高市政調会長をはじめとする勢力は積極財政派で、路線対立がみられるなどという意見があるが、経済を浮上させ発展軌道に乗せるまでは、経済対策を打ち続けなけばならないのは当たり前のことだ。

この「当たり前」のことができるかどうかが、国民の信頼を得るかどうかの分岐点になると私は考える。

そして今年、特に注目しなくてはならないのは重要な選挙が続く沖縄だ。

今月の名護市長選をはじめ、石垣市長選、那覇市長選のほか、夏には参院選、秋には知事選が控えている。特に参院選においては平成25年(2013年)の選挙から自民系候補は野党共闘候補に敗れており、沖縄県知事選においては平成26年(2014年)の選挙以来、野党共闘候補に敗れ続けている。

沖縄におけるこの状況を何としても打破しなくてはならないし、特に知事選においては、玉城デニー知事の新型コロナ対策のまずさや、翁長雄志前知事逝去に伴う弔い合戦という意識の剥落などにより、自民系がしっかりとした候補を立てられれば勝利につながるという期待は沖縄県で高くなっている。

沖縄振興予算の目減りを含め、対立ではなく国と沖縄県がしっかり手を携えて行動することの重要さを沖縄県民の多くが感じている。

絶対に負けられない名護市長選

この沖縄における今年最初の戦いは、名護市長選から始まる。

前回4年前は自民推薦の渡具知武豊候補が、共産・社民など野党共闘の推薦を得た稲嶺進候補を破った。名護市の経済が動かなくなっている現状を、50歳代以下の層が「このままでは駄目だ」と危機意識を持ち投票に行ったことで得られた結果である。

今回も、米軍普天間基地の辺野古移設という課題を野党系は争点にしているが、名護市で働く方々に話を聞けば、新型コロナ禍において、いたずらに対立を生み出すのではなく、国とも話し合って、経済の苦境脱出と反転攻勢につなげていくことが重要だという意見が大勢である。

しかし、世論調査においては、現職の渡具知武豊市長と対立候補予定者の支持率は横一線であり、予断を許さない状況だ。しかも、オミクロン株がまん延する状況において、勤労層が投票所に積極的に足を運ぶかどうかという課題も生じている。

名護市長選において、おかしな流れが生じてしまえば、名護市や沖縄県のみならず国政にも大きな影響を及ぼす。我々が、沖縄における諸課題の解決と、責任をもって新型コロナの苦境からの脱出と経済の再生を真剣に考えるのであれば、名護市長選に注力しなくてはならない。

名護市長選は今月23日(日)が投票日である。私も必死に努力していきたいし、皆様の支援をお願いしたい。我が国の明るい未来のために。皆様とともに闘っていく。

関連する投稿


「子供1人生んだら1000万円」は、とても安い投資だ!|和田政宗

「子供1人生んだら1000万円」は、とても安い投資だ!|和田政宗

チマチマした少子化対策では、我が国の人口は将来半減する。1子あたり1000万円給付といった思い切った多子化政策を実現し、最低でも8000万人台の人口規模を維持せよ!(サムネイルは首相官邸HPより)


改正入管法で、不法滞在者を大幅に減らす!|和田政宗

改正入管法で、不法滞在者を大幅に減らす!|和田政宗

参院法務委員会筆頭理事として、改正入管法の早期施行を法務省に働きかけてきた。しかしながら、改正入管法成立前から私に対する事実無根の攻撃が始まった――。


硫黄島をはじめ多くのご英霊の力で、今の日本がある|和田政宗

硫黄島をはじめ多くのご英霊の力で、今の日本がある|和田政宗

先の大戦有数の大激戦である硫黄島の戦いで、日米両軍合わせて2万9千人が亡くなった。今回の訪問で、硫黄島で戦った方々がどのような状況で、どのような思いで戦ったのかを、まざまざと知ることができた。


「もしトラ」ではなく「トランプ大統領復帰」に備えよ!|和田政宗

「もしトラ」ではなく「トランプ大統領復帰」に備えよ!|和田政宗

トランプ前大統領の〝盟友〟、安倍晋三元総理大臣はもういない。「トランプ大統領復帰」で日本は、東アジアは、ウクライナは、中東は、どうなるのか?


自衛隊員靖国参拝で防衛省内に共産党の内通者|松崎いたる

自衛隊員靖国参拝で防衛省内に共産党の内通者|松崎いたる

自衛隊員の靖国参拝の情報を赤旗と毎日新聞にリークした者を突き止めようとする防衛省と、防衛省内にいる内通者を守ろうとする共産党――事の本質は安全保障に直結する深刻な問題だった。


最新の投稿


【今週のサンモニ】「サンモニ」の”恐喝”方法|藤原かずえ

【今週のサンモニ】「サンモニ」の”恐喝”方法|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


「子供1人生んだら1000万円」は、とても安い投資だ!|和田政宗

「子供1人生んだら1000万円」は、とても安い投資だ!|和田政宗

チマチマした少子化対策では、我が国の人口は将来半減する。1子あたり1000万円給付といった思い切った多子化政策を実現し、最低でも8000万人台の人口規模を維持せよ!(サムネイルは首相官邸HPより)


【読書亡羊】出会い系アプリの利用データが中国の諜報活動を有利にする理由とは  『トラフィッキング・データ――デジタル主権をめぐる米中の攻防』(日本経済新聞出版)

【読書亡羊】出会い系アプリの利用データが中国の諜報活動を有利にする理由とは 『トラフィッキング・データ――デジタル主権をめぐる米中の攻防』(日本経済新聞出版)

その昔、読書にかまけて羊を逃がしたものがいるという。転じて「読書亡羊」は「重要なことを忘れて、他のことに夢中になること」を指す四字熟語になった。だが時に仕事を放り出してでも、読むべき本がある。元月刊『Hanada』編集部員のライター・梶原がお送りする時事書評!


【今週のサンモニ】岸田総理訪米を巡るアクロバティックな論点逃避|藤原かずえ

【今週のサンモニ】岸田総理訪米を巡るアクロバティックな論点逃避|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


わが日本保守党|広沢一郎(日本保守党事務局次長)

わが日本保守党|広沢一郎(日本保守党事務局次長)

昨今の政治状況が多くの日本人の心に危機感を抱かせ、「保守」の気持ちが高まっている。いま行動しなければ日本は失われた50年になってしまう。日本を豊かに、強くするため――縁の下の力持ち、日本保守党事務局次長、広沢一郎氏がはじめて綴った秘話。