48点 真面目に作品に付き合う気持が萎える
クラシックギタリストと国際ジャーナリストの恋だが、二人に魅力がなく、芸術を巡るペダンティック な会話も平凡。それでも二人の心理の綾や襞を通じて物語が紡がれると思いきや、中盤での筋のとんでん返しが極端に強引で、後半、真面目に作品に付き合う気持が萎える。
文藝評論家、社団法人日本平和学研究所理事長。昭和42(1967)年生まれ。大阪大学文学部卒業、埼玉大学大学院修了。第18回正論新風賞を受賞。主な著書に『約束の日―安倍晋三試論』(幻冬舎)、『徹底検証「森友・加計事件」――朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪』(飛鳥新社)など。最新刊は『「保守主義者」宣言 』(扶桑社 )。