(共同通信社)
「母親が父親の死後に婚約し小室圭氏の学資などの援助を受けていたが、婚約は破棄され、お金の返済を要求されている」という「400万円問題」で大事なのは、「なんらかの形で元婚約者が納得すればいい」というだけの問題ではないということだ。
秋篠宮殿下は「いままでもあった問題をクリア(するために)相応の対応をする必要がある」と仰ったが、たとえば、1)時効になって支払い義務が法的になくなる2)相手方が諦めてくれる3)誰かが代わりに払ってくれる4)将来返すという約束をする、ということならそれでいいという人もいるが、いずれも解決にならない。
時効は法的に返却を強制されなくなるだけで、返さないことを道義的に正当化するものではない。相手が諦めたとしても同様だ。誰かが払うといっても、それが親戚などならともかく、眞子様と結婚する人だから払うという人の好意に甘えるとすれば、皇室を利用した金集めであって許されない。将来返すと約束するのはいいことだが、自分でめどはなく、眞子さまに与えられる一時金を当てにするのでは困る。
この借金については、1)交際していた男女間の通常のやりとりで返す必要もないとか、2)佳代さんも未亡人で苦しかったのだから責めるのは気の毒とか、3)圭氏とは関係ないとかいう人もいる。
ところが、佳代さんは返すとか圭氏が二人の面倒を見てくれるからなどと言っていたし、生活が苦しかったので仕方ないというには使い途がおかしい。時期も圭氏が大学に通っているころで、子供ではなく、圭氏は自分のための借金であることを最初から知り、お礼も言い、返却拒否の交渉に自分で参加している。母子一体の責任として論じるべきだ。
婚約を解消したのはA氏だが、多額の生命保険に佳代さんを受取人にして入れとか、際限ない金銭要求に耐えきれなくなったためらしい。そのあたりは、400万円を貸したA氏と佳代さんのメールのやりとりが生々しく公開されており、まったく否定しようがない。
つまるところ、問題なのはこの母子は父親が自殺して苦しい生活をしてきた気の毒な母子家庭でなく、正常でない方法で入手した金で法外に贅沢な生活をしてきたことにある。
もし、眞子様が出会われた貧乏な同級生が、慎ましやかな生活を送り、アルバイトしながら頑張っているというなら、ロマンスを成就させてあげたいと思う人も多いだろうが、そういう状況ではない。
圭氏の大富豪並みの教育費
この母子が父親の自殺時に置かれた経済環境は、それほど厳しいものではなかった。横浜のマンションはローンで買ったものだが、生命保険とリンクしていたから自分たちのものになっている。遺族年金も出ていた。
しかも、祖父が自殺したとき、佳代さんは残された祖母と厳しい交渉をして多額の遺産を手に入れている。そのときに仲介した人物は、 「“夫の実家に連絡しても相手にしてもらえない”と涙を流し、私に遺産交渉の代理人になってほしいと頼みました。私は昔、暴力団に関係していたこともあり、そうした経歴が利用できると思ったんでしょう」 「敏勝さん(注:圭氏の父親)が購入したマンションに佳代さんの両親が住んでいたので、“住む家がない”というのは嘘だった」
と証言している(『女性セブン』2019年3月21日号)。
敏勝さんの遺族年金などは年に250万円ほどあったはずだ(『週刊文春』推定)。これに佳代さんの収入を加えれば、国公立大学になら行けるし、私立でも奨学金やアルバイトでなんとかなるレベルだ。
ところが、圭氏の受けた教育は、大企業のエリートサラリーマンなどでも払えない大富豪並みで、『週刊文春』は圭氏の教育費を4719万6850円と見積もっている。
その重圧は、父親を悩まし、自殺の原因の一つとまで疑われている。また、その使い方は場当たり的で目標がころころ変わり、効率が悪いことこのうえない。