難しいコレクションのランク付け
これまでのコレクション人生で様々な物を手に入れて来た。
ポスター、怪獣漫画、怪獣図鑑、台本、原画などの紙物コレクション、ソフビ、手踊り、ブリキ、超合金などの玩具コレクション、ファンメイドのリアルに作られたキャラクターや武器、映画やテレビで使われたプロップコレクション、とにかく色んな物が沢山ありすぎて部屋が物で埋もれている。
大量のコレクションの中から「好きな物」の順位を付けるのは困難である。番組や雑誌の取材の度にそんな質問をされるのだが、本当に選ぶのが大変。
「好きな物」と「大切な物」「思い入れのある物」「思い出の物」「価値のある物」は違うからね。各々のカテゴリーで順位を付けるのならまだしも、大雑把に「好きな物」と言われるのはとても困る。(事務所マネージャーもこの質問をしてくるから困る)
さらに言えば「では、どのジャンルが好きですか?」といった質問も答えを出すのがとても厳しい。その理由は、スペシウム光線的な最終必殺技に匹敵する物が手に入るかどうかというのがあるからだ。
例えば、台本コレクションでいえば、平成の特撮番組の台本を適当な数だけ持っているのと、昭和の怪獣映画台本を何冊も持っているかではカテゴリー別の好き度や大切度数が違ってしまう。あと、ここ最近手に入れたお気に入りの物があるかどうかでも違う。
必ず年にいくつかのマイブームがあり、どうしてもその時々で自分のコレクション内の注目度が変わって来るのだ。
仏像並みに美しいウルトラマンの雛形
ここまで色々と能書きを書いてしまったが、常に上位にいる「好きな物」&「大切な物」カテゴリーに入っているコレクションを今回は紹介しよう。
コレクションの大部分を占める映画&テレビ作品の撮影用プロップ類。これらのコレクションも実は細分化出来る。日本物、海外物、テレビ作品物、映画作品物、アーティスト別、等々。
そのように細分化していくと「雛型」というカテゴリーも作ることができ、実はこの雛型が個人的には物凄く好きなのだ。
雛型とはどういったものかというと、撮影で実際に使うキャラクターなどの特殊造形物を作る時に小さいサイズで検討用モデルを作る。その立体物を監督やスタッフで見ながらあーだこーだ言って実際に作るものを決めていく。その為の大切なモデルが雛型なのだ。
雛型は立体の設計図のようなものなので、とても大切な物。雛型の中には、きっちり作っているものもあれば、ラフに作って大まかな雰囲気だけを掴んでいるものもある。
ウルトラマン雛型は我が家のご本尊的存在。