人々が目覚めて、政治家に訴える。人々が動くべきです。我々には投票権があります。民主主義があります。政治家には説明責任があります。
一人の力は小さいのですが、皆が集まれば大きな力になります。火がつけば世界中に広がっていきます。いつか中国が自由になる時、それは世界が中国を自由にするわけではありません。中国人自身が、悪人たちを倒すでしょう。彼らが投票権を得て、中国のすべての政治家は説明責任を負う。
欧米にも魔法の解決方法などありません。ローズマリーの本だって抑圧されていたのですから。既得権益層がそれに触れたくなかった。しかしいま、危機が起こっています。状況は変わっています。民主の力で変化を起こすことができるのです。
一人の力は小さい。だからトランプ大統領は人気があるのです。彼は右派の声を聞く。バーニー・サンダースも、AOC(アレクサンドリア・ オカシオ=コルテス、30歳の女性下院議員)も人気がある。彼らは左派の声を聞く。世界中でこの運動が起こっているのです。
ブラジルのボルソナロ、イタリアのサルヴィーニ、インドのモディ、日本の安倍、フランスのルペン、英国ブレグジットのナイジェル・ファラージ。なぜか──それは彼らが市民の声を代表しているからです。
いつか中国が自由になって民主国家になったら、それが万能薬ではないかもしれませんが、中国共産党の奴隷として生きるより数百倍ましです。一市民として、我々は自分の権利のために戦うべきです。それが民主主義の本質です。
「このウイルスは中国共産党を倒す」この言葉を覚えておいてください
いま起きていることは、歴史的な危機です。百年後、人々は我々がどう行動したのか振り返るでしょう。
いま、我々がすべきことは、世界に、金融に、ビジネスに、メディアに、政治に、中国共産党を見るよう要求することです。彼らの本質を見つけるべきです。我々は何年も中国による臓器狩りの問題に目をつぶってきました。チベット仏教徒やダライ・ラマの問題からも目を逸らしてきた。東トルキスタンも、地下カトリック教会も、法輪功の弾圧も。バチカン教会は中国共産党に妥協し、地下カトリック教会を売りました。
全世界が、全世界の権力者たちが、中国共産党の企みに目をつぶってきた。しかし、もうそれは許されません。このウイルスは全世界に飛び火しています。大金持ちであっても、政治家だろうが、上級役員だろうが、このウイルスは全ての人を襲う。
中国共産党はいまだに嘘をついている。情報を隠し、行動を起こしていない。彼らは無能で、正しく対処できない。情報を隠蔽し続け、世界に対応させない。そして、この危機を人類全体に押し付けている。
これまで中国人は、何十年も抑圧されてきました。しかしいま、世界の表舞台に立った。いまがその時期です。「このウイルスは中国共産党を倒す」──どうか私のこの言葉を覚えておいてください。 (初出:月刊『Hanada』2020年5月号・大紀元エポックタイムズ・ジャパン2020年3月7日公開のインタビューを整理、再録しました)