過去に『サンデーモーニング』は、議員定数の削減をめぐり、民主党の野田政権と2012年に約束した削減案を安倍政権以降の自民党政権が守っていないとして、最近まで散々批判してきました。
それが、高市政権が誕生して議員定数の削減を進めようとすると、今度は180度立場を変え、谷口真由美氏・高橋純子氏・畠山澄子氏・斎藤幸平氏といったコメンテーターが議員定数の削減に対して今さら一斉に強い批判を始めたのです。
【今週のサンモニ】時間差で起きた谷口真由美vs寺島実郎|藤原かずえ | Hanadaプラス
https://hanada-plus.jp/articles/1780『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。
ここで、2012年頃の『サンデーモーニング』の懐かしのやり取りをいくつか紹介します。
<2012年11月4日放映『サンデーモーニング』>
寺島実郎氏:以前から言っているように、議員定数の削減って言ってきているんだから、ここでもってドーンと政治を圧縮しないと。自公民で合意してでも、少なくとも政治家の数を削減しないと多分国民は絶対納得しない。
関口宏氏:やる気がないようにしか見えません。
岸井成格氏:任せているとダメだ。
<2012年11月18日放映『サンデーモーニング』>
寺島実郎氏:最後に野田首相が持ち出してきたのは、身を切る覚悟を示すというので定数削減という私がしつこいほど言ってきた話を持ち出して来て、それを最後の正統性として切り返した。
だけど、定数削減というが、当初民主党が言っていた120削減というのを80人になり、今度40人になり、結果どうなったかと言えば、0増5減で5つ減らして選挙に入っていく。その先は自民党に委ねて次の国会でと。
<2013年3月31日放映『サンデーモーニング』>
寺島実郎氏:私が一番言いたいのは、一票の格差を解消していく努力は政治家の定数削減ということを何回もここで言ってきましたけど、代議者の削減という議論とのパッケージでしっかりと方向付けしないとダメなんだと。
人口比で日本は米国の3倍も持っている。これから人口が3割減っていく流れを考えたなら、本当は半減してもいいくらいなんだけれども、120人って言っていたのが80人に減ったり、0増5減なんてところに来ちゃって5つ減らすだけということになっている。衆参合わせて200人くらいの国会議員が減らせたら。
今、1人政党助成金を含めて2億円かかっているんですよ。痛みをわかって政治を改革するんだということをやらないと国民の政治不信は解消しない。
寺島実郎氏は、議員定数半減策というかなり過激な案を提案していますが(笑)、現在の『サンデーモーニング』は50議席も削減したら大問題であるとの見解です。
要は『サンデーモーニング』にとって、政策の内容や人々の暮らしなどはどうでもよく、ひたすら安倍政権や高市政権やトランプ政権を叩くことが優先されるのです。
「権力は必ず悪人で、反権力は必ず善人である」とするマスメディアが信じる絶対的な法則は、もはや非論理的な過去の遺物になっていますが、『サンデーモーニング』はこの社会の趨勢にいまだ気付いていないのです。

