
石破茂に橋下徹も“諦めの表情”、米の高騰が続く中「安全なお米を世界の人々に…」発言に国民猛反発《何で他国優先?》 | 週刊女性PRIME
https://www.jprime.jp/articles/-/367185月11日に放送された『日曜報道 THE PRIME』に石破茂氏がゲスト出演。価格の高騰が続くお米に関して、「輸入を増やすことも一つ」などと言及した。番組内でのお米に関する“ある発言”が国民を激怒させる事態になっていてーー。
コメ自由化を阻んだ農水省とJA
一方、②については、安価なカリフォルニア米の輸入は有力な選択肢の一つです。少なくとも備蓄米の補填にはカリフォルニア米を充てるのが合理的であると考えます。
また、コメの高額関税の問題については、トランプ政権から指摘されており、関税を大きく引き下げた上で市場原理に従って自由化するのが日本国民のためでもあると考えます。もちろん、自由化の際には、多くの世界の国々がそうしているように、日本のコメ農家に対する個別の直接補償が必要不可欠と考えます。
このような補償によるコメの自由化は、もっと早期に行なうことができていたはずですが、それを阻んでいたのが、直接補償を補助金に代えて中間搾取しようとする農水省とJAの利権構造です。
いずれにしても、コメ生産の大規模化で生産性を向上してコストダウンし、高級食材として世界に向けて輸出することこそが、日本人が適正な価格のコメを主食としていく上で、最も現実的で持続可能なシナリオであるといえます。もちろん、コメの自由化で消費者の選択肢を広げることも重要です。
スタジオトークでは寺島実郎氏が自説を語りました。
寺島実郎氏:令和米騒動をドラマ化、劇場化しちゃいけないというのが僕の意見なんですけども。静かにバランスよく考えなければいけない。(中略)
今我々はとんでもない情報のギャップに向き合っている。一つは農政とか制度の硬直性、減反も含むね。もう一つは流通の偏差というか局地的な歪みが起こるから足りないところも勿論ある。それをメディアが増幅して「大変だ。大変だ」とやっていることが、これから上がるんじゃないかという思惑だからなかなか売ろうとしないとか、上積みして売ろうとするだとかいうことがこうなっている。
一番大事なのは賢い消費者。賢い主婦が大切なのは、受け身で「政府が何とかしろよ。価格下げろよ」というスタンスじゃなくて、静かに食生活を自分たちで多様化してきているわけですから、「米、米、米」って言っているのではなくて、静かに、例えば10%、各家が米の消費を減らしたら、一気に、あるいは静かに米の価格なんて落ちていきますよ、間違いなく。
ですから、受け身でこの議論をして大騒ぎしている空気の中から、日本人がやっぱり一歩賢くなっていかないと、いつまでもこの種の話が出てくるなというのが僕の思いですね。
寺島氏の主張には一理ありますが、コメの需要の調整を消費者が行うことはほぼ不可能です。最終的な価格は市場原理に従うので、需要予測に基づいて供給政策を考えるのが唯一の方法です。
それは、コメの生産性向上と輸入の自由化に他なりません。