膳場貴子氏:除染が進み、放射線量が下がったため、 避難指示が解除された地域は少しずつ増えています。しかし、雑木林の中など、避難指示解除の基準値内とはいえ、 東京都内と比べても線量が高い状況です。
住民がほとんど立ち入らない雑木林の放射線量が健康に影響を及ぼすことがないと考えられる基準値内(年間20mSV未満)であるにもかかわらず、東京都内と比べて線量が高いという理由で問題視するなど、卑劣極まりない風評加害であり、正気の沙汰ではありません。
ちなみに日本人の年間被ばく量の平均は6mSVです。

そもそも、放射線量が基準内の区域に住民が戻れない最大の要因となっているのが、『サンデーモーニング』などの反原発メディアによる風評加害にあるといえます。
膳場貴子氏:山口さんの実家から約1キロ先にある福島第一原発。続く廃炉作業で最大の難関とされるのが880トンに及ぶ 「燃料デブリ」の取り出しです。
2024年11月、試験的取り出しに初めて成功したものの、その量はわずか0.7グラム。廃炉への道筋は不透明なままです。ところが、こうした状況にもかかわらず、 政府は“原発回帰”ともとれる方向に路線変更しようとしています。