原発に隣接するような場所に住まれていた帰宅困難な住民に対しては、東電が手厚く保障する以外、理解を得る方法はありません。しかしながら、このような特別な被害者の存在を悪用して、反原発を主張することに公共性は有りません。
この世におけるどのような人災にも生活に不可逆的な影響を与える損害が存在します。
例えば、原発よりもはるかに多くの還らぬ犠牲者を出している自動車に関して、事故の存在を根拠にして自動車を禁止するような議論が起こることはありません。テレビが原発だけを廃絶のターゲットにするのは単なるセンセーショナリズムのためです。
もし、安全性を根拠に原発を問題視するなら、その数千倍も死者を出している火力発電については、即刻全面廃止する必要があります。

火力発電がどれだけ多くの人々の命を奪ってきたか
膳場貴子氏:政府は震災後掲げてきた「原発依存度を可能な限り低減する」との文言を削り「最大限活用する」と大きく方針転換したのです。福島の住民からは…
住民(VTR):ちょっと便利になるようなぐらいなことで、また大規模な事故に陥った時に取り返しがつかない原発を推し進めるのは疑問に思う。
マスメディアは専門的知識をもたない住民の声を根拠に原発に反対してきましたが、現実の世界は違います。
火力発電がどれだけ多くの人々の命を奪ってきたか、知らないとすればそれは『サンデーモーニング』の怠慢であり、知っているとすればそれは『サンデーモーニング』の欺瞞です。