むしろ共同通信による差別
そもそも、差別感情の研究者の中島義道氏は「差別感情の強い人ほど正常と思われたい欲望を発揮し、自分の周囲に異常な人を嗅ぎつけ、括りだし、告発する」と述べています。
むしろ産めない女性を差別しているのは、この解釈を思いついて告発した共同通信です。マスメディアが言葉を巧妙に切り取って蔑視を統制するような社会は専制的な恐怖社会です。
佐藤千矢子氏:子どもを産むとか産まないというのは、個人が決める権利があることで、他人とか、ましてや国とか、国会議員とかが「産め」とか「少子化のために産め」とか強制する権利は全くない。そんなことは本当に人権無視だ。上川氏は直接言っていないが、意味としてはそれに近いことを言ってしまった。非常に不適切で不愉快で傷ついた人が多い発言だ。
意味としてそれと近いことを言ってしまったのが非常に不適切であるのならば、この発言こそ、上川氏に対する人権蹂躙の不適切な発言です。選挙運動は国会議員の資格で行っているわけではなく、今回の上川氏の発言は個人の発言です。
これは、メディアの人間が公共の電波を使って個人を裁く【私刑 lynch】に他なりません。
以上からわかるように『サンデーモーニング』は自らの論調に不都合な重大な問題(選挙妨害)から目を背け、自らの論調に好都合な些細な問題(自民党攻撃案件)を取り上げるというトンデモな【アジェンダセッティング(話題設定) agenda setting】を行っている番組です。
このようなあからさまな偏向報道こそ、この番組の最大の見どころなのです(笑)
個人ブログ「マスメディア報道のメソドロジー」にて、論理学や心理学の定義に基づいた、メディアの報道・政治家の議論における論理的誤謬などの問題点を指摘。「ひるおび」「報道ステーション」「NEWS23」「サンデーモーニング」などの具体的な放送内容や議員の答弁、記者の発言などを例示しての論理的な分析が話題を呼んでいる。記事の一部を言論プラットフォーム「アゴラ」にも転載中。