端的に言って、安倍氏の秋葉原演説と札幌演説の妨害を「演説を妨げるようなことをしなかった」とするのはかなりアクロバティックです。
これを仮に「演説を妨げるようなことをしなかった。そして聴く側の有権者の判断する側の権利を確保するものであった」と司法が主張するのであれば、それはあくまでも司法の主観であり、これを「社会通念上も共有している」とするのは大きな疑問です。
事実と乖離したデタラメな主張を無批判に肯定することが真面なジャーナリズムと言えるでしょうか。
このような卑劣な迷惑行為によって周辺の人々が演説を聴くどころでなかったことは明確です。そもそも「やめろ」「帰れ」というのは脅迫的な命令であり、表現のうち非言論の要素であり、言論の要素ではありません。
このような非言論の要素を表現の自由という美辞麗句の下に行使し、政治家の言論の自由と有権者の知る権利を侵害するという卑劣極まりない行為を公共の電波を使って正当化する『サンデーモーニング』は民主主義の明確な敵です。
『サンデーモーニング』にとって重要なのは、あくまでも自民党を非難する事であり、自民党に対する選挙妨害は正義なのです。