緊密に「外交」しているのに
膳場貴子氏:アメリカとの同盟強化をアピールする首脳会談になりましたが、抑止力を高めれば、攻撃の標的になるリスクも高まりますよね。そこに注目しないといけないなと。
膳場氏の主張は、泥棒が住居への侵入を試みている時に「住居のセキュリティを強化すれば、泥棒の標的になるリスクが高まる。そこに注目しなければいけない」と言っているのと同じです。途方もなくおバカな発言です(笑)。
膳場貴子氏:藤原喜一さんがおっしゃるような外交、対話の重要性をあらためて感じましたね。
藪中三十二氏:岸田氏はニコニコ笑っている時ではない。今回のアメリカの戦略は、アメリカ一カ国では中国と向き合えないと。世界中いろんなことがある。その戦略は日・豪・フィリピンと一緒になって向き合おうと。中国と厳しく向き合う、中国と対決するという時に、日本を持ち駒のように使う面がある。グローバル・パートナーと言われているが、例えば、南シナ海。あそこで今後何かがあった時に「日本来てくれよ」ということになる。「うちはいけません」と言えない状況だ。外交があってはじめて平和が守られる。そこが全然見えていない。
これもどうしよもない【ストローマン論証】です。膳場氏も藪中氏も日中の首脳や政府要人が平素から緊密に会談していることが全然見えていないようです(笑)。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/china/index.html
また、南シナ海で何か紛争が生じたときに、それに日本が参加するかしないかは、日本の安保法制で規定されている「事態」によります。けっして断れない状況にはありません。
なお、ホワイトハウス公式晩餐会や米国議会においてニコニコ笑いながらの岸田氏の演説は見事でした。この明るいスマイルこそ外交に他なりません(笑)